ニュースリリース 2007年

プラセンタエキスとローヤルゼリーの併用で中高年女性の更年期症状が緩和されることを確認

2007年7月24日
日本ハム株式会社

日本ハム(株)中央研究所と(株)丸和(*)は、豚プラセンタエキスとローヤルゼリーの併用摂取により、多くの中高年女性が悩まされているといわれる更年期症状を緩和させる機能があることを確認いたしました。

8週間のモニターテストにより、代表的な更年期症状である不定愁訴の改善をはじめ、肌水分量の増加や免疫力の向上、血圧の改善などの作用が認められました。

現在、更年期症状の緩和には、女性ホルモン補充療法などが用いられていますが、体質により副作用が懸念されています。今回の日本ハム(株)中央研究所と(株)丸和の共同研究により、安全性が確認されている食品であるプラセンタエキスとローヤルゼリーを併用摂取することで、更年期症状を緩和できることが明らかとなり、今後、これらのサプリメント等への応用が期待できます。

尚、この研究成果は、7月20日(金)、21日(土)に国立京都国際会館で開催された第7回日本抗加齢医学会総会において発表いたしました。

(*)株式会社丸和は、日本ハム株式会社の100%子会社

プラセンタとは

プラセンタとは、「胎盤」のことで、この胎盤から抽出したエキス「プラセンタエキス」が、美容(美肌・美白)や肝機能の改善作用を有するとされ、美容食品や化粧品などに広く利用されています。
当社では、ブタ胎盤を原料として、独自の酵素分解による低分子化および精製処理を施したプラセンタエキスを開発。これまでの研究により、ヒトの肌水分量を向上させる効果をもつことを確認し、論文発表しております。
このプラセンタエキスの原料となるブタ胎盤は全て、当社グループ企業(米国)より仕入れたものを使用しておりますので、トレーサビリティを備えており、安定的な調達や品質管理が可能である点が大きな特長です。

試験方法

被験者: 更年期特有の症状を有し、更年期指数 SMI(Simplified Menopausal Index)が26点から65点の長期間の計画的な治療を必要としない比較的軽症の更年期症状を示す女性14人(55±9.0歳 )
試験食: プラセンタエキス100mg(日本ハム(株)製)、ローヤルゼリー69mg(生ローヤルゼリーとして200mg相当、(株)丸和製)、グリセリン脂肪酸エステル11mgを1粒のカプセル剤とし、1回 5粒、1日2回、8週間摂取
1. 不定愁訴の改善

【不定愁訴の評価】

不定愁訴の評価は、「kupperman 女性健康調査票」ならびに「POMS 気分尺度」を用いて評価した。
kupperman 女性健康調査票による評価では、被験者の58%で「著効」、21%で「有効」、14%で「やや有効」という結果が得られた。また、POMS気分尺度の評価においても、摂取前後で「疲労」の軽減や「活気」の向上など顕著な改善が認められた。

【その他の評価】

免疫力および抗酸化能の向上、血圧の改善、肌水分量の増加に関し、摂取前と摂取8週間後で効果が認められた。

【安全性の評価】

カプセル剤の摂取による有害事象は認められなかった。血液検査および医師の問診においても異常は認められなかった。

2. 肌水分の増加

カプセル剤8週間の摂取後、有意な肌水分量の増加が認められた。

3. 抗酸化能の向上

カプセル剤8週間の摂取前は抗酸化能が異常値を示したが、摂取後は正常値まで向上した。

4. 免疫力の向上

カプセル剤8週間の摂取後、NK細胞活性が有意に向上した。

5. 血圧の改善

カプセル剤8週間の摂取後、血圧が高めな方の血圧が有意に改善した。

※ニュースリリース掲載時点の情報となります。今後、変更となる場合もありますのでご了承ください。