ニュースリリース 2008年

世界初、食中毒原因菌 大腸菌O26およびO111の検出キットを開発
『NHイムノクロマト O26』『NHイムノクロマト O111』 3月発売

2008年2月20日
日本ハム株式会社

NHイムノクロマト O26

NHイムノクロマト O111

日本ハム株式会社は、食中毒の原因菌である大腸菌O26およびO111を簡易に検出するためのキット『NHイムノクロマト O26』、『NHイムノクロマト O111』を開発し、3月より販売を開始いたします。

大腸菌O26およびO111を簡易迅速検出することのできるイムノクロマトキットの開発は、世界で初めて。この『NHイムノクロマト O26』、『NHイムノクロマト O111』は、日本ハム(株)中央研究所が開発・販売し、数多くの食品メーカーや食肉衛生検査所、保健所などの公的機関でも評価をいただいている『NHイムノクロマトシリーズ(大腸菌O157、リステリア、サルモネラ)』の新しい検査項目となるものです。

◇開発の背景

食の安全・安心に対する関心が高まる中、食中毒対策は食品メーカーにとり最も重要な管理項目の一つですが、同時に検査の効率化やコストの削減も求められているのが現状です。
このような状況の下、日本ハム(株)中央研究所が開発した食中毒菌簡易検査キット『NHイムノクロマトシリーズ(大腸菌O157、リステリア、サルモネラ)』は、抗原抗体反応を利用した検出方法であり、従来用いられてきた培養法に比べ、検査の効率化、簡易化や検査期間の大幅な短縮が可能なものです。また他社の簡易検査キットに比べ安価なコストで検出することができることからも、高い評価を受けております。

現在、大腸菌O26およびO111の検査法は、従来からの培地を用いた培養法が主流となっており、簡易検出キットは販売されておりません。 今回発売する『NHイムノクロマト O26』、『NHイムノクロマト O111』は、大腸菌O26 および大腸菌O111用の簡易検出キットとして、世界初のものとなります。

日本ハムグループは今後も食の安全・安心 への関心に応える技術を開発し、社会に貢献 していく所存です。

《大腸菌O26、O111について》

大腸菌O26、O111は、大腸菌O157と同じく腸管出血性大腸菌に分類され、大腸菌の中でも食品衛生上最も重要視されている食中毒菌である。大腸菌O26による患者数は、日本国内では大腸菌O157による食中毒に次いで多く、また大腸菌O111による患者数は3番目に多い(国立感染症研究所 感染症情報センター2004年、2005年報告より)。

《NHイムノクロマトシリーズについて》

抗原抗体反応を用いた(イムノクロマト法)検査方法で食中毒菌を検出するキット。増菌培養した培養液をキットに滴下し赤紫色のラインの有無を確認するだけで判定できるので、検査のための特別な技術を持たなくても、誰でも簡単に検査することができる。また、培地上での判定に比べ、非常に容易に判定することができる。
日本ハム(株)中央研究所は、これまで食中毒菌を簡易に検出するためのキットとして、『NHイムノクロマトシリーズ(大腸菌O157、リステリア、サルモネラ)』を開発、販売してきた。

NHイムノクロマトシリーズ
上段:大腸菌O157、リステリア、サルモネラ
下段:大腸菌O26、同O111

※ニュースリリース掲載時点の情報となります。今後、変更となる場合もありますのでご了承ください。