ニュースリリース 2008年

機能性美容素材「エラスチン」のヒトにおける有効性をモニター試験で確認
中高齢者を対象に長期摂取で肌にハリをもたらすことが判明

2008年5月19日
日本ハム株式会社

日本ハム(株)中央研究所では、このほど、独自に開発したブタ血管由来の機能性美容素材エラスチンの中高齢者を対象とした長期摂取により、ヒトの肌にハリをもたらすことを埼玉県立大学保健医療福祉学部 佐藤雄二教授との共同研究で確認しました。これまで、マウスではエラスチンの経口投与による皮膚粘弾性の向上作用が確認されていましたが、ヒトでも確認されたのは今回が初めてとなります。この研究成果は、日本栄養・食糧学会(5月4日)で発表しました。
エラスチンは皮膚に多く含まれるタンパク質で肌にハリや弾力をもたらしていますが、加齢や紫外線の影響によって変性し、たるみやシワの原因となることが知られています。今回の実験結果から、エラスチンを長期摂取することによって、肌のハリが向上することがわかりました。今後、このエラスチンの機能性美容素材としての応用が期待されます。なお、弊社では機能性美容素材エラスチンを5月21日から23日、東京ビッグサイトで開催されるifia/HFE JAPAN 2008へ出品します。
「エラスチン」に関しては、こちらをご参照下さい。(2006年10月3日リリース)

●試験方法

 

中高齢者39名(男性9名、女性30名)、平均年齢50.7歳(35~75歳)を被験者として、エラスチン低用量群(エラスチンペプチド100mg/day)、エラスチン高用量群(エラスチンペプチド200mg/day)、プラセボ群(エラスチンペプチド無添加)の3群に分けて8週間継続摂取させた。摂取前、摂取開始4週間および8週間目に顔面(頬)の皮膚粘弾性等を測定した。

 

●結果

顔面(頬)の皮膚粘弾性は、エラスチン低用量群および高用量群共に摂取開始8週間目で摂取前と比較し有意に増加した。一方、プラセボ群では有意な変化は認められなかった。
被験者の自覚症状および血液検査値において、異常は認められなかった。

 

図1.皮膚粘弾性の測定方法

図2.エラスチン摂取による皮膚粘弾性の変化

 

 

※ニュースリリース掲載時点の情報となります。今後、変更となる場合もありますのでご了承ください。