おいしく楽しくお肉を食べよう!
  • 特選お肉レシピ
  • なるほどコラム
  • お肉料理のノウハウ
  • もっと知りたい!お肉のこと
  • 心をこめて食卓へニッポンハムグループ

なるほどコラム

「ビフテキ」は「ビーフステーキ」じゃない?!
素敵なステーキがもたらす幸せ

「ナウい」と同じくらい衰退してしまった感のある「ビフテキ」という言葉。西洋かぶれの日本人が適当に作った和製英語のように思われがちだが、本当は歴史ある言葉。「ビフテキを食べよう!」と言ったら、案外新鮮に感じられるかも?!

フランス語が語源の「ビフテキ」、フランスではたっぷりのポテトが定番

イラストレーション/camiyama emi

多くの人は「『ビフテキ』は『ビーフステーキ』の略」だと思っているだろうが、実は「bifteck(ビフテック)」という「ステーキ」を意味するフランス語が語源という説が有力だ。メニューとしては「ビーフのステーキ」なので、そう思い込むのももっともなことかもしれないが・・・。

ちなみにフランスのビストロや家庭の食卓では、ビーフステーキには、じゃがいもを素揚げにして塩をふりかけたフライドポテトを山盛りにして付け合わせるのが定番。日本で「ステーキ」というと高級料理のイメージだが、フランスでは「ステーキ+たっぷりのフライドポテト」が庶民の味として昔も今も愛されているのだ。

特別な料理としての「ビフテキ」に感じる懐かしさと幸せ

「ビフテキ」の歴史は古く、明治の文豪夏目漱石の小説『野分(のわき)』にも「ビステキ」として登場している。青年二人が卒業祝いとして「公園の真ん中の西洋料理屋」の「眺望のいい二階」でランチを食べるシーンに「ビステキ」が出てくるのだ。このお店は日比谷公園内にある『松本楼』。青年の一人中野君と同席した高柳君が「ビステキ」をむしゃむしゃと食べる。漱石自身が西洋料理を好んで食べていて、『松本楼』では100周年記念メニューとして漱石が愛したと言われる「シャリアピン・ステーキ」を出したということもあるので、もしかしたらこれをイメージしていたのかもしれない(「シャリアピン・ステーキ」とは、タマネギのすりおろしに肉を漬け込んで焼いたマリネステーキのこと)。いずれにしても、「ビフテキ」は当時から高級店で食べる特別な料理だったのだ。

今の「ナウなヤング」たちには死語扱いされてしまう「ビフテキ」だが、懐かしさの中にささやかな幸せを感じる言葉ではある。

前のページへ戻る

ピックアップ