Episode Story 私たち物流会社がなければ、社会は回らない

食品の製造から販売まで、そのすべてを担うニッポンハムグループ。その中で、日本チルド物流は、食の配送を専門とする企業である。「配送品質No.1」を掲げ、冷蔵、冷凍など温度帯に合わせた高品位な流通事業を展開。国内で製造された商品だけでなく、海外からの輸入商品までを扱い、東西の日本物流センターを軸に、1日約600台のトラックで、全国120箇所にあるフード会社、各販売店、量販店、外食店などへ配送している。また、青森事業所では家畜用飼料配送も行っており、家畜の育成の段階から携わる。
この日本チルド物流で、メイン業務の一つである「配車」を行っているのが斉藤である。

効率的な配送コースを考える。

「配車」は、お客様からFAXなどでいただく配送予約をもとに、効率的にドライバーの方が配送先を回れるコース表を作成する仕事です。
ニッポンハムグループの食肉事業本部からの依頼が8、9割で、東京事業所では1日に、大型トラックで30台、4トントラックで50台を手配します。配送先は、関東日本フードなどグループの販売会社から、スーパーなど量販店、小さな町の精肉店まで様々です。また、始業、終業時の点呼と呼ばれる面談で、ドライバーの方の健康状態をチェックするのも私の仕事。当日の業務状況を聞きながら、顔色を見たり、血圧やアルコール検査をして、健康維持に努めています。

コースが会社の利益を左右する。

配車は当社のメイン業務といえる重要な仕事です。効率的に配送できるコースを考えれば、それだけ利益につながります。私の作成するコースが、会社の利益を左右しているといっても過言ではありません。さらに、コースによってドライバーの負担は変わります。
1台のトラックは、1日平均10件以上の配送先を回ります。住所だけなら、地図を見れば分かります。また、社内システムで大まかなコースを割り出すことはできますが、配送先からの指定時間や積載量などを考慮した細かいコース設定は、人の手を介すことが必要。さらに、納品先の状況は、一件一件異なります。例えば、荷降ろしがきついところや、冷蔵庫の整理まで頼まれるところは、積み降ろしに時間がかかります。また、万一遅れが発生したときに、1分遅れても許していただけないところもあれば、寛容なお客様もいる。こうした細かい状況を、私がすべて把握することは現実的ではありません。点呼の際にドライバーの方から状況を聞き、最も効率的に回れる、そして、ドライバーの方に負担のないコースを作成していきます。

生き物を二度殺すな。

「生き物を二度殺すな」という言葉を、この会社で教わりました。ニッポンハムグ ループ全体の基本テーマの中に「命の恵みを大切にする」というグループブランドの約束がありますが、流通の過程において商品を破損させて廃棄処分することになれば、頂いた命を無駄にすることになる。そういうことがないように、当社は「配送品質No.1」を掲げています。
もちろん、定期的に開催される勉強会などを通じて、ドライバーのサービス品質維持に務めていますが、食の安全・安心の意識が高まる中で、今、お客様は少しの破損などにも非常に敏感です。少しの箱の破損でもお客様から指摘されることもあり、そういう場合は、私がお客様先へ赴いてお話を聞き、ドライバーの方を指導、注意しなければならないこともあります。

人に動いてもらう仕事。

厳しい事は言いたくありませんが、甘える関係をつくってもダメです。一人ひとりに向き合い、その人に合った言い方で注意やアドバイスを行っていきます。一方で、毎日の点呼のときに必ず一声かけたり、労働時間が長い人にはねぎらいの言葉を掛けるたりすることも不可欠。そうすることで、信頼関係を築いていきます。
配車は、機械やモノではなく、人=ドライバーの方に動いていただく仕事なんです。

仕事の意義を実感した震災。

また、運送業は、社会になくてはならない存在。どんなにインターネットや通信技術が発達して、便利にコミュニケーションできるようになっても、私たちのような「運ぶ」仕事がなければ、社会全体が回りません。「社会的に必要不可欠な仕事」と、自信を持って言える仕事だと思っています。
そのことを再確認したのは、東日本大震災のときです。私は、お客様先から帰る途中、首都高速道の上で地震に遭遇しました。ハンドルが効かなくなり、慌てて減速。激しく揺れる電灯を今でも覚えています。帰社すると、社員全員が外に出て避難していました。最初はドライバーの方と連絡がつかないままでしたが、被災した地域の方も含めて、全員が定時に出勤。配送できるか、配送先が営業しているかもわからないまま、コースを組み立て、配送しました。全員を動かしていたのは、「何としても商品を届ける」という使命感だったと思います。

物流の大事さ、価値を、高めていきたい。

震災の翌日、普段ならコンビニやスーパーに当たり前に並んでいる商品が、全く陳列されていない状況を目の当たりにしました。毎日の当たり前を、私たち運送業者がつくっていると実感し、運送業が必要不可欠なものであると再認識するとともに、より一層自分の仕事に誇りを持つことができました。
昨今、「物流を制する者は市場を制す」とも言われるようになりました。物流の重要さは、お客様や世の中にも浸透しつつありますが、まだまだ足りないと思っています。今後は、物流の大事さ、価値を、もっと高めていきたいと思います。

Profile : 日本チルド物流株式会社 東京事業所配車職 2007年入社 斉藤一義
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