日本ハム株式会社

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Episode Story 日本最大級の物流拠点でドライバーさんに接する日々

Episode Story 日本最大級の物流拠点で
ドライバーさんに接する日々。

日本物流センターは、ニッポンハムグループ食肉事業の物流基地。拠点は、東京事業所と関西事業所の二つある。東京事業所は、単体の冷蔵・冷凍倉庫としては日本最大規模を誇る。保管する商品は、主に食肉原料だが、他にも、加工品や冷凍食品なども扱う。1日に入庫を受け付ける商品が、内貨入庫としてトラック約100台分で平均2万から3万ケース。生産地で積み込みして直送する場合もあれば、中継地点となる倉庫から積み出し保管する場合もある。開業当初から、ドライバーさんの待機時間軽減に取り組み、「必要な時に、必要な物を、必要なだけ」ジャスト・イン・タイムで出荷できる物流体制の構築を目指す。
そんな日本物流センターにあって、「内貨入庫事務」に携わっているのが、中澤である。

ドライバーさんの待機時間という問題。

当社は、日本最大規模の冷蔵・冷凍倉庫を持っていますが、 「バース」と呼ばれるトラックを停めて商品の荷降ろしを行う間口の数は限られています。また、大型車は積載量が多いため、どうしても荷降ろしに時間がかかります。そのため当社では、入庫商品をスムーズに降ろせるように、入庫開始時間の予約を行ってきました。
ただ、予約制とはいえ、日中は荷降ろしをするトラックの台数がとても多い。和牛、国産牛などは商品名の他、履歴の証明となる個体識別番号もわかるように降ろしてほしいなど、細かい依頼が荷主様からあった場合は、さらに荷降ろしに多くの時間を費やします。他にも、入庫の際に箱のつぶれなどがあれば、その原因などをドライバーさんに確認、その間荷降ろしはできないため時間はずれてしまう。そのため、次のドライバーさんには、待機していただくことになります。
さらに、今まで当社では、大半の運送会社様に朝からの荷降ろしをお願いしていました。ドライバーさんと一緒に荷降ろしを行う作業員の数が夜間は限られていて、バースが開いていても作業ができなかったのです。しかし、運送時間の関係で、夜中に到着される運送会社様もいて、その場合は、ほとんどが朝までお待ちいただいていました。

夜間にさらに入庫できるように

この問題を解消するため、当社では、2015年秋から協力会社に協力を依頼、夜間でも作業できる体制を拡大しました。夜間受け入れ体制が拡大できたことで、夜間は約2倍の荷物を受け入れられるように。当社での待機時間が減少したのはもちろん、荷主様は当日入出庫につなげられる対象商品が増加しました。
さらに、夜間に荷降ろしができるドライバーさんが増えたため、日中に集中していたドライバーさんの人数も緩和。結果、日中にドライバーさんをお待たせすることも少なくなりました。予約のない大型車の入庫を受けることもあるのですが、その対応も早くなり、入庫のみならず午後の出庫積み込みバースも確保できるようになりました。
これまでは、待つのが当然と思われていましたが、夜間の入庫に対応することが多くなったおかげで、「もう入庫できるの?ありがとう」なんて、声をかけられる機会が増えました。

荷降ろしにいらっしゃったドライバーさんをカウンターで対応。

しかし、せっかく待機時間を減らす仕組みをつくっても、毎日業務に携わる社員が、早く正確に業務を行っていかなければ、結局、待機時間が発生してしまいます。
私の業務もそうです。国内で製造された商品、あるいは、海外から輸入されて通関を経た商品など、国内で流通可能な商品を「内貨」といいますが、私は、この内貨の受付業務を行っています。カウンターで、来社したドライバーさんから生産地などで発行される商品の明細が掲載された「送り状」を受け取り、その都度確認。そして、現場で荷降ろしをする際に必要となる書類を作成し、ドライバーさんをバースに誘導する――これが、具体的な仕事内容です。

カタロースとクラシタ、スネとチマキは一緒?

受付での確認が不十分で書類に不備があれば、ドライバーさんは、現場で荷降ろしができません。だから、確認には細心の注意を払います。でも、肉の部位名は難しい。外国表記のものは、それこそどの部位か分からないし、日本語でも、和牛などは加工の仕方などによって異なります。カタロースとクラシタ、スネとチマキが一緒なんて、初めは全くわかりませんでした。
また、受付の時間が少なければ、それだけドライバーさんは、現場での荷降ろしに時間をかけることができます。受付は二人でやっているのですが、もたもたしていると、「隣の人は早いのにまだなの?」なんて言われてしまいます。
ただし、作業を急ぐあまり、ドライバーさんへの接し方がぞんざいになってもいけない。言葉遣いには気をつけています。また、書類は必ず両手で受け取るとか、いつもいらしていただく時間から遅れれば、「今日、お仕事大変だったんですか?」と声をかけたり。そういう気づかいも忘れないようにしています。

倉庫に関わる一連の業務をすべて覚えたい。

最初はよくわからなかった部位の名前を覚えたり、全体の業務の流れが分かるようになると、効率的に処理ができるようになります。4名いる後輩に作業を教えて、理解してもらうと、自分の理解も深まります。そういうときは、自分の成長とやりがいを感じます。
当社の冷蔵冷凍倉庫は保管量が多いので、生産地などの出荷元から出荷先までは遠すぎるという場合も、当社で品質を保ったまま保管・出庫することもできます。ニッポンハムグループを始めとする食肉商品の安定供給を担うという、社会的に意義のある事業をやっていると思います。
私は、この重要な役割を担う当社の業務、すべてを覚えていきたい。内貨入庫事務に限らず、保管業務や出庫業務、そして、外貨入庫業務も。一連の業務をすべて知って、成長していければと思っています。

日本物流センター株式会社
東京事業所 業務部 物流業務課 内貨入庫事務
2013年入社

中澤 真希※仮名