Rotary 2025年 夏号
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うち焼き肉」ブームがいま、再燃している。天武天皇が肉食禁止令を発布してから約1,200年も、公には肉を食べてこなかった日本人が、日常的に肉食するようになって約150年。牛鍋などいくつかの肉料理ブームと戦時下の物資統制による停滞を経て、戦後復興期に朝鮮料理店で復活した焼き肉提供が、テーブルで客が自分で焼いて仕上げる今の「焼き肉店」の始まりだと言われている。1960年頃に登場したホットプレート、1960年代に各メーカーから相次いだ焼き肉のたれ発売、1969年に新発売されたカセットコンロなどの普及によって自宅での焼き肉が広まった。そして1970年大阪万博をきっかけに外食が庶民のレジャーに加わると、焼き肉店も選択肢に。SNSで情報収集する時代のいま、おいしそうに焼ける肉は人気コンテンツのひとつで、見ても食べても楽しい「おうち焼き肉」が定着しつつある。07

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