ニッポンハムグループと聞けば、ハム・ソーセージや惣菜を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。しかし、当社グループの事業を支える中核には「食肉事業」がある。牛肉・豚肉・鶏肉を中心に生産から販売までを担い、その供給は国内の食肉消費量のおよそ20%を占める規模となっている。さらに、水産加工品や乳製品などグループ各社の商品を含めれば、日本人が摂取する動物性・植物性たんぱく質全体の約6%を供給しているとも推計されている。 たんぱく質は、筋肉をつくるだけの栄養素ではない。肌や髪を構成するケラチンの材料となるほか、睡眠を促すとされるホルモン「メラトニン」の生成にも関わるなど、心身の健康を支える重要な栄養素である。十分に摂取できない状態が続けば、疲れや未来を切り拓くプロテイノベーションですさや集中力の低下、心身の不調につながる可能性があり、健康寿命の観点からも「必要量を日々の食事で確保する」ことが重要だといわれている。 ところが、人口増加や所得水準の上昇に伴い、食肉を含むたんぱく質の需要は今後さらに高まる傾向だ。一方で、農地や飼料の制約、労働力不足など、ありとあらゆる問題が重なり、将来的にたんぱく質を摂りたくても手に入らない状態が起こる「プロテインクライシス」が懸念されている。この課題に立ち向かうため、ニッポンハムグループは2030年の未来像として「Vision2030」を策定し、当社グループが生み出せる最大の価値は「たんぱく質」であると結論づけた。安定してたんぱく質を提供し続けることを最優先課題とし、研究開発の力で未来を切り拓こうと動き出したのだ。筋肉だけでなく、免疫や睡眠など心身の健やかさも支えるたんぱく質。その需要が高まる一方、人口増加や環境制約を背景に、将来の供給不足「プロテインクライシス」が懸念されている。ニッポンハムグループはこの課題に挑むべく、2025年度、R&D戦略「プロテイノベーション」を策定した。新たな価値と未来の創造に取り組む、その挑戦とは―。心身の健康に欠かせないたんぱく質の未来を考える04
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