食物アレルギーの取り組み

取り組みの経緯

ニッポンハムグループが食物アレルギーの研究開発を始めた1996年頃、世間では、「食物アレルギー」に対する認識は、決して高いものではありませんでした。そのような中で食物アレルギー対応商品の研究開発を始めたきっかけは、お客様からの「食物アレルギーの子どもでも安心して食べられるハムやソーセージを開発してください」という切実な声でした。
ハムやソーセージなどの加工食品では、つなぎ等として乳成分や卵白を使用しています。そこで、これらのアレルゲン成分を使用しない商品の研究開発に取り組み、商品化にこぎつけました。ハム・ソーセージからはじまった食物アレルギー対応商品はハンバーグや米粉パンにラインアップを拡大しています。また、食物アレルギー対応商品の開発にとどまらず、食物アレルゲン検査キットの開発や食物アレルギー対応レシピの提供、セミナーを通した情報提供などにも取り組みを広げています。

1996 食物アレルギーの研究開発を開始
1997 食物アレルギー対応商品「アピライトシリーズ」を開発
1998 農林水産省民間委託研究「食肉製品の低アレルゲン化技術の開発」
「アピライトシリーズ」が農林水産研究の10大成果に選定
1999

「アピライトシリーズ」が厚生省(現厚生労働省)のアレルゲン除去食品の表示許可を取得

2000 厚生省(現厚生労働省)委託研究「食肉中のアレルゲン解析」 「特定原材料検出法検討会」に参画
2002

食物アレルゲン検査キット「FASTKITエライザシリーズ」を開発し、発売
「FASTKITエライザシリーズ」が厚生労働省医薬局食品保健部長通知「アレルギー物質を含む食品検査法」(食発第1106001号)に収載

2003 食物アレルギーホームページ「食物アレルギーねっと」を開設
食物アレルゲンを約15分で検出できる、食物アレルゲン迅速検査キット「FASTKITイムノクロマトシリーズ」を開発し、発売
2004

東北日本ハム(株)がアレルギー物質特定原材料を使用していないハム・ソーセージ「みんなの食卓」シリーズを発売

2005 農林水産省「農林水産技術会議会長賞」受賞
中央研究所のアレルギー研究グループのテーマ「低アレルゲン化食肉製品および食物アレルゲン検証技術の研究開発」が選定
「FASTKITエライザVer.IIシリーズ」および「FASTKITウエスタンブロットシリーズ」を開発し、発売
「FASTKITエライザVer.IIシリーズ」が厚生労働省医薬局食品保健部長通知「アレルギー物質を含む食品検査法」の一部改定(食安発第1011002号)に収載
2006

オレンジページ社とタイアップによる、卵・牛乳・小麦・大豆・米のアレルゲンに配慮した「アレルギーっ子のためのおいしい毎日ごはん」発売

2007

東北日本ハム(株)に食物アレルギー対応商品の専用工場を設立

2008

第1回食物アレルギー教室~学んで、作って、おいしい笑顔~ 開催

2009

食物アレルゲン迅速検査キット「FASTKITスリムシリーズ」を開発し、発売

みんなの食卓シリーズ「米粉パン」を発売

2014

日本ハム(株)中央研究所著、食物アレルギー対応食のレシピ本「食物アレルギーのための 大好物レシピ~美味しくて元気になるおやつとごはん~」発売

「FASTKITエライザVer.IIIシリーズ」発売。「ごま」をラインナップに追加

2015

「一般財団法人ニッポンハム食の未来財団」を茨城県つくば市に設立

2017 内閣総理大臣より公益認定を受け、「公益財団法人 ニッポンハム食の未来財団」として活動を開始
2018

プロジェクトA 活動開始

2022

Table for All 食物アレルギーケア サービス開始

Table for All 食物アレルギーケア

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