ROTARY 2021年秋号
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18夏の日焼けや紫外線によるダメージなどの悩みが増えます。化粧品などによる外側からのケアに意識がいきがちですが、体の内側からのケアも必要なのでしょうか? 皮膚は人体最大の臓器であり、「皮膚は内臓の鏡である」ともいわれます。近頃はインナービューティという考え方が広まりつつあります。皮膚を美しく保つには血液の質、血流、代謝能力、ホルモンの分泌、それらを管理している自律神経を健康な状態に導いて内面から若々しさ、美しさを引き出すことが絶対条件です。 手っ取り早く効果を出したいとフォトフェイシャル(光エネルギーを照射して行う、美肌治療)などでシミを取ったとしても、食事はジャンクフード、運動不足、昼夜逆転の生活で睡眠不足といったライフスタイルを続けていると、またすぐにシミができてしまいます。外側からだけの〝張りぼてのアンチエイジング〟には意味がありません。アンチエイジング医療とは食生活を正し、病気を未然に防ぐことで、健康的な美しさを引き出すものです。健康あっての美なのですね。年齢を重ねてからアンチエイジングに取り組んでも、体内年齢は若返るのでしょうか? 30歳くらいまでは、実際の年齢と体内年齢、肌年齢の差はほとんどありませんが、それ以降は確実にライフスタイルの良しあしが反映されてきます。50歳私たちを取り巻く健康についての課題を、各界の専門家に「たんぱく質」の役割を交えながらお話しいただくシリーズ。三回目は、人類の永遠のテーマである、アンチエイジングについてです。アンチエイジングと聞くと、女性の「美」をイメージされる方も多いと思いますが、たんぱく質がアンチエイジングにどのような効果をもたらすのか、日本のアンチエイジング医学の第一人者である青木晃先生に、おたずねしました。構成・文/こいずみきなこ  イラストレーション/丹下京子美しさを引き出すカギとは?03

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