ROTARY 2021年秋号
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2食から みえること巻頭エッセイ⑮江上料理学院・院長 江上栄子「あなたに手紙を書く時は、日本語の辞書を片手に一生懸命書いているのですから、しっかり読んでね!」という書き出し。 レターペーパーは、グレー地に雲と虹のデザインで、いつも通り1枚の便せんに表裏びっしりの文字。表の隅っこに「ウラ」と書かれているのも笑ってしまいます。 手紙の主は、私の大切な大学時代の友人、フランチスカ・シュペートさん。「函館カール・レイモン」の創始者、カール・レイモン氏の一人娘です。時々、ドイツから「今、通話が安いのよ~!」と突然電話が入り、「今度、子どもたちを連れて里帰りするね!」などと、人を驚かすのが上手な方です。 今回のレターはちょっぴり改まっています。まず、「ずいぶん前からお手紙を書こう書こうと思っておりました」と。「イタリアは40℃の寒ヽさヽ、このあたりは30℃……(「寒さ」は「暑さ」の間違いらしい)」そして「コロナ、コロナの世の中なのに、日輝かしい未来を創っていくためにイラストレーション/阿部真由美

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