ROTARY 2021年秋号
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4コロナ禍で増えたおうちでのひとりごはん コロナ禍中のビジネスパーソンにとって、大人数での宴会や会食の自粛、さらには在宅ワークへのシフトにより、ひとりでとる食事の機会が、確実に増えているようだ。 新型コロナウイルス感染拡大で、食生活が以前と比べて変化したかどうかをたずねた調査(農林水産省調べ)によると、「自宅で食事を食べる回数」や「自宅で料理を作る回数」が「増えた・広がった」と答えた人の割合が他の項目より高いことがわかった。また自宅で料理を作る回数が「増えた・広がった」と回答した人の割合が特に高かったのは若い世代(20~39歳)で、約4割が該当。コロナ禍で外食の自粛が続き、特にひとり暮らしの人は、毎日、毎食ひとりということも想定される。 この〝ひとりの食事〟は、個食、孤食という言葉を当てはめて表現されることが多く、かねてより、一緒に食べる人がいなくてしかたない、さみしいといったマイナスイメージがつきものであったが、最近はそうともいえなくなってきている。2005年、新語・流行語大賞にもノミネートされた「おひとりさま」とい特 集  ひとりごはんの楽しみひとり暮らしや単身赴任のみならず、生活スタイルの多様化で、家庭内においてもひとりで食事をするケースが増えている。さみしい、つまらない、味気ない…そんな家でのひとりごはんのマイナスイメージを払拭し、俄然、おいしく豊かにするためのヒントにフォーカスしてみた。取材・文/こいずみきなこイラストレーション/宮内 大樹

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