ROTARY 2022年新春号
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 子ども向けのウインナーが主流のなか、本物志向のお客様をターゲットにした「シャウエッセン」が1985年2月に発売された。原料に豚肉100%の粗びき肉、羊腸を使用し、ボイルして食べると「パリッ」と食感が良いことなどが特徴であるこの商品は、初年度100億円、翌1986年度は260億円を売り上げ、大変なヒット商品となった。発売と同時に放映されたCMは食べたときのパリッという音が印象的と評判になった。今年で発売から38年目を迎えるロングセラー商品である。ちなみに商品名は造語で、英語の「Show」(観る、演劇)とドイツ語の「Essen」(食卓、食べもの)で、「シャウエッセン」となった。ロングセラーとなる「シャウエッセン」誕生1985年2月 スポーツ振興・地域経済発展を目的に、ヤンマーディーゼル㈱(現ヤンマー㈱)など数社と、1993年12月6日「大阪サッカークラブ㈱」を設立。ヤンマーディーゼルサッカー部を母体とするセレッソ大阪は1994年JFLで優勝し、Jリーグ入りを果たした。「パリッ!!」という音を効果的に使用したCM。「セレッソ大阪」設立披露パーティにて。©CEREZO OSAKA食肉事業の販売会社日本フードグループが100事業所設立1993年12月プロサッカーチームの運営に参画セレッソ大阪に出資1993年12月 当社の海外進出は、1977年3月に買収した米国の現デイリーフーズ(餃子など食肉加工品の製造販売)から始まった。その後、オーストラリア日本ハムや英国日本ハムを設立し、英国、シンガポールの現地法人間に三国間貿易が展開されるようになった。さらに、1987年にはオーストラリアの食肉処理会社オーキーアバトゥア、1988年にはオーストラリアの牧場を買収し、オーストラリアにて肉牛の飼育から処理、加工、販売までのインテグレーションシステムが整った。現在、ニッポンハムグループは海外17の国と地域に進出し、87拠点で事業展開している。日本から世界へ海外事業を本格化1977年~1980年代ロサンゼルス市のデイリーフーズ。全国に115カ所の営業拠点を持つ日本フードグループ。ニッポンハムグループ80年の歩み12月 大阪サッカークラブ㈱「セレッソ大阪」を設立3月 鎌倉ハム富岡商会の事業を継承10月 「中華名菜」 シリーズ 発売6月 大社義規が 会長、 大社啓二が 社長に就任2月 「シャウエッセン」発売7月 オーストラリアのワイアラ牧場を買収し、肉牛の飼育から処理、加工、販売までの一貫体制を構築2月 テキサス州にテキサスファームを設立。養豚事業開始7月 関西ルナ㈱(現日本ルナ㈱)の事業を継承し、乳酸菌飲料事業に進出10月 決算期を7月から3月に変更3月 NI(日本ハム・アイデンティティ)制定拡がる事業領域(1985年~)3月 日本ピュアフード㈱を設立し、エキス調味料事業を強化3月 「アンティエ」シリーズ発売1985198619871988198919901991199219931994199519961997 食肉の販売を担う日本フードグループは、1993年12月に長野営業部佐久営業所(現・佐久営業部)を設立し、100カ所目の事業所設立を達成。現在、東日本フード㈱、関東日本フード㈱、中日本フード㈱、西日本フード㈱の4社が、全国で営業拠点115カ所、2,780名の社員が1,620台の営業車両でセールスを展開している。10

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