取り巻く常識や食行動がコロナ禍以前と以降で劇的に変化している。んだ〆はラーメン」が当たり前だったのが、今はそうではない。求家のかずあっきぃさんにご指南いただきながら、ーメン事情の歴史と「ラーメンの今」にフォーカスしてみた。「大勝軒」「丸長」など「六厘舎」「中華蕎麦とみ田」など「麺処ほん田」「とものもと」などらく中華料理のいちメニューというイメージが強かったラーメンの店が、その専門性でラーメン愛好家以外からも広く世間の注目を集めたのはバブル経済が終わりかけの頃。1980年代後半から1990年代半ばにかけて東京の環状七号線沿いに多く出店したラーメン店、 特に背脂をどんぶりの上からチャッチャとかけたものや、豚骨しょうゆの家系などこってりしたラーメンが人気を集めた。1990年代後半になると、和歌山や徳島などのご当地ラーメンがブームとなり、2000年代には魚介系と動物系を店が独自にブレンドするスープへの注目が高まった。スープはもちろん、のせる具材にもこだわる創作ラーメンと呼ばれるジャンルが伸長すると、和食の板前やフレンチのシェフから転身したラーメン店主があらわれ、独自性を極める創作ラーメンブームへと移行する。これらのブームを日本で体験したと言われる韓国系アメリカ人がニューヨークでラーメン店を始めた。その店のフランス料理の発想からベーコンを使い、肉の旨みを凝縮した濃厚なしょうゆ味のスープのラーメンが大ヒットし、評論家たちからも称賛された。ニューヨークで大ヒットといっても、それは一部の美食家の間での話題だった内で体感してきたのが、食べ歩き歴28年、年間700杯以上を味わっているラーメン探求家のかずあっきぃさんだ。頃、外国人観光客がラーメン店へやってくることはほぼなかった。その状況が変わり始めたのは2000年代になってからだという。「当時、多かったのはアジアからの観光客の皆さんで、海外進出もしているチェーン店の豚骨ラーメンを食べる人が多かったですね。1990年代後半から『九州熊本豚骨 味千拉麺』『一風堂』『一蘭』などがアジアを中心に積極的に出店していたので、代表的な日本のラーメンとして豚骨ラーメンを楽しんでいるようでした」 透き通っ たスープが特徴の淡麗ラー長加えられ、そこにラーメン店「ミシュランガイド東京」にラーメン店が掲載されるようになってから。2015年版に価格以上の満足が得られる評価の「ビブグルマン」部門に初めて和食部門がも掲載された。そして2016かずあっきぃさんが食べ歩きを始めた大きく傾向が変わったのは、なった。以後、「ミシュランに多くのラーメン店が掲載さ「アジアだけでなく、世界中ンを食べに来る人が増えまランガイドに掲載されるよ店の多くは創作ラーメンと主が趣向を凝らして丁寧に透き通ったスープのラーメピ通りに鍋で煮込めばどのつくれるというものではなに提供できる数に限りがあため開店前から並んだり整たりするのですが、最近は上が外国人観光客というこりません」メンの代表、千歳1955年頃〜2000年頃〜2010年頃〜2020年頃〜
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