ニュースリリース 2004年

「OPEN品質・アクションプログラム」フェーズ2の結果とフェーズ3のご報告

2004年4月30日
日本ハム株式会社
品質保証部

関係各位

日本ハムグループは、お客様視点で商品の安全と高品質を提供し、お客様がお知りになりたい情報をできる限りお知らせする開かれた食品づくりを実現する『OPEN品質』に取り組んでいます。
昨年3~7月に実施しましたアクションプログラム・フェーズ1(マルチ点検活動)では、日本ハムグループの全ての商品表示及びお得意先様へ提出しています商品カルテの内容と使用原材料・製造規格の一万件余を総点検し、その結果を「商品情報管理システム」に共有し、適正な品質表示に是正することに取り組みました。
更に昨年8月から今年3月まで実施しましたアクションプログラム・フェーズ2(パワーフル活動)は、国際品質保証規格IS09000シリーズに基づいて定めた「日本ハム品質保証規程」の運用と定着を日本ハムグループで展開いたしました。その結果について報告いたします。

1.フェーズ2活動内容

「日本ハム品質保証規程」を各事業部で運用し作業手順とする活動を行いました。日本ハム品質保証規程の主な内容は下記の通りです。

(1) 原材料のアレルゲンや農薬、抗生物質などの残留検査、副原料の品質規格保証書等により安全の確認をしたものを使用する。(原材料管理)
(2) お客様の声を商品開発に結びつける手順を規定し、開発部門との連携により適正な規格の商品づくりをする。安全と品質を確保するために製造部署と品質保証部門とで品質表示・デザイン・規格をトリプルチェックする。(商品開発設計)
(3) 商品の履歴追跡は原材料の仕入れ、生産、出荷、販売までの工程履歴を記録に残し、お客様の商品に対するお問合せにお答えする。(履歴識別管理)
(4) 事業所の品質監査を行い品質保証のハードとソフトの体制とルールを確認し評価是正して、品質保証体制を確保する。(品質監査)
その他、衛生管理、製造工程管理、外注先管理、購入品管理、販促品管理、文書管理等の全24規程を各事業部で運用し作業手順とする活動です。
2.定着活動を実施した事業所

運用と定着活動を実施した事業所は弊社グループの82事業所です。
(ハム・ソーセージ事業、デリ商品事業、食肉事業、関連企業の食品を扱う全事業所)

3.定着の状況について

品質保証規程の定着を166の評価項目を用いて、品質保証部と事業部品質保証室で確認しました。その結果、商品の安全と品質の確保に必要とする規程・運用は実施されていました。
定着が若干不足していました規程は「文書管理」での記録保管、「外注先管理」での原材料記録、「識別管理」の副原料の記録でした。これらの規程は直接に商品の安全と品質に影響するものではありませんが、この結果を踏まえ、更に品質保証体制をグループ全体で一層徹底し、安全で高品質な商品をお届けしてまいりますので今後ともご愛顧をお願い申し上げます。
尚、本年4月からはアクションプログラム・フェーズ3「トレース活動」(検証監査による課題の抽出と再修正)を展開し、これまで活動して参りましたアクションプログラムのフェーズ1「商品規格と品質表示の適正化を図るマルチ点検活動」とフェーズ2「品質保証規程の定着を図るパワーフル活動」を確実にしてまいります。
以上、ご報告申し上げますとともに、ご理解いただけますよう宜しくお願いいたします。

※ニュースリリース掲載時点の情報となります。今後、変更となる場合もありますのでご了承ください。