※ニュースリリース掲載時点の情報となります。今後、変更となる場合もありますのでご了承ください。

メールマガジンのご登録はこちら

2007年 ニュースリリース

2007年11月16日
日本ハム株式会社

漬物に存在する乳酸菌の抗アレルギー作用を活用
機能性食品素材「植物性乳酸菌SK201」を開発

日本ハム(株)中央研究所は、漬物に存在する乳酸菌 L.plantarum SK201株に抗アレルギー作用があることを確認し、同菌株を利用した機能性食品素材「植物性乳酸菌SK201」を開発いたしました。

この機能性食品素材「植物性乳酸菌SK201」は、今回抗アレルギー作用が認められた乳酸菌 L.plantarum SK201株を摂取するのと同様の効果が期待でき、かつ加熱加工処理を施していますので、乳酸等の生成がなく食品の風味に影響を与えないため、食品の広い分野で利用が期待できます。

乳酸菌は、ヨーグルトをはじめチーズや漬物などの醗酵食品の加工において重要な役割をもち、古くから整腸作用が知られているほか、免疫力の強化やアレルギー症状の緩和などの機能が期待されています。このたび、当社は約2,000の乳酸菌株の中から最も高い抗アレルギー作用が期待できる乳酸菌として、ドイツやフランスなどで古くから食べられているザワークラウトから単離した L.plantarum SK201株を選抜しました。 L.plantarumは、主に漬物などの植物性発酵食品の中に存在することから食経験も豊富で、ヒトの腸内にも高率に存在する安全性の高い菌種です。この菌株を、鼻アレルギーを発症するマウスに摂取させたところ、アレルギー症状を緩和することが認められました。

なお、この機能性食品素材「植物性乳酸菌SK201」は、11月20日(火)~11月22日(木)、東京ビッグサイトにて開催される「食品開発展 2007」に出展いたします。

乳酸菌株の選抜

アレルギーは、免疫系で重要な働きを担うヘルパーT細胞(Th細胞)と深い関係があります。Th細胞には1型(Th1)と2型(Th2)がありバランスを保ちながら免疫系を制御していますが、アレルギー症状が起きている状態では、Th1に対して Th2が優勢になり、アレルギー症状の誘発に関連の深い血中のIgE抗体濃度が上がっています。
今回、多数の乳酸菌株の中から抗アレルギー作用の強い乳酸菌株を選び出すために、Th2優勢になったマウスの細胞を使って、Th1/Th2のバランス改善力が最も高い菌株を選びました。その結果、約2,000株の乳酸菌の中から、L.plantarum SK201株を選抜しました。

(方法)オボアルブミン(OVA)を感作させたマウスの脾臓細胞を採取し、各乳酸菌、OVAとともに培養しました。数日後、培養上清のTh1サイトカイン(IL-12など)、Th2サイトカイン(IL-4など)の産生量を測定しました。 Th2に偏ったTh1/Th2バランスの改善、つまりTh1サイトカインの産生を増加し、Th2サイトカインの産生を抑制する乳酸菌に、抗アレルギー作用が期待できます。

 

 

鼻アレルギーモデルマウスでの摂食効果

鼻アレルギーモデルマウスに L.plantarum SK201株を継続摂取させ、アレルギー症状と血中IgE抗体の濃度を調べました。その結果、 L.plantarum SK201株を摂取することで、くしゃみ回数や鼻掻頻度などのアレルギー症状が緩和し、IgE抗体濃度も低下することがわかりました。

(方法)マウスにOVAを感作させた後、鼻腔内にOVAを4日間連続で点鼻して、鼻アレルギーに類似した症状を誘発させました。通常の餌を食べさせたマウス9匹(コントロール群)と加熱処理した L.plantarum SK201株を食べさせたマウス9匹(加熱菌摂取群)で、くしゃみ回数、鼻掻頻度、血清総-IgE抗体濃度、血清OVA特異的-IgE抗体濃度を比較しました。

 

 

Mean±SE
* p ** p

 

 

企業情報

  • 企業情報

関連ページ

  • IRニュース
  • CSRレポート
  • お客様相談窓口