Project Story 04 「ニッポンハムグループをこんな会社にしたい」。2万9,000人が、自分の想いをぶつけ合う。「わくわくブランドキャラバン」推進プロジェクト

グループ会社90社、従業員の総数は2万9,000人超。ニッポンハムグループは、正に巨大組織だ。そのため、経営ビジョンや戦略を、従業員一人ひとりが日々の業務の中で意識することはなかなか難しい。また、担当業務に追われ、会社の将来やあるべき姿を考える機会も多くはない。それなら社員の想いや意見を汲み上げて、グループをよくする取り組みに、従業員全員が参加していると実感できる場をつくろう――そんな考えから、「わくわくブランドキャラバン」は生まれた。2013年7月スタート。従業員自らがグループの将来を考え、自由に議論できる環境をつくる――そういうニッポンハムグループをつくりたいと考えた。

商品開発の現場で抱いていた想い。

このプロジェクトの発案者にして旗振り役、浜野は、加工事業本部で20年間商品開発をしていた。コンセプトづくりから工場での試作、顧客へのプレゼンまで一通りを経験。顧客からどんな依頼が来ても対応できたし、スピードも他社に負けたことはない。そんなニッポンハムグループのものづくりに、浜野は誇りを持っていた。反面、事業部を越えてのものづくりに難しさも感じていた。「で、思ったんです。私のように、グループに対する意見や様々な想いを持っている人は、必ずいる。それを一人ひとりが発信し、みんなで共有できる場があれば、この会社はもっとジャンプできると」。

「現場 is King」という共通認識。

だから、2013年3月、社外だけでなく、社内に向けたブランディングも行うコーポレート戦略タスクフォースに異動が決まったときは、チャンスと感じた。「事業部に横串を通せる立場で、様々な現場の想いを知り、考えやアイデアを形にできると思ったんです」。
コーポレート戦略タスクフォースに集まったのは、関連企業本部や加工事業本部、食肉事業本部のメンバーで、浜野と同様にグループに対する強い想いを持っていた。そして、世の中の変化やお客様の課題を肌で感じているのは現場のメンバー、いわば「現場 is King」との考えを、チーム全員が共通して持っていた。「だから、現場の声を聞く場をつくるプロジェクトを立ち上げようというのは、割と早く決まりました」。

想いを一つにする。わくわくすることを語り合う。

浜野たちは、話し合いを重ねながら、内容を固めていった。
まずは、みんなのベクトルを一つにすることが必要だ。経営層の感じている市況感や危機感、事業展開など会社全体のこと、グループが推し進めるブランド経営の意義などを共有し、気持ちを一つにしよう。
そして、そのうえで、わくわくすることを語り合おう。日々の業務や数字に追われながらも、「グループのあるべき姿」「自分はこのグループでこうなりたい」などの想いや夢をみんな持っているはず。そんな、わくわくすることをみんなで語り、議論する場をつくろう――

「すぐやれ。答えは現場にある」と、社長。

1か月半後、浜野は社長に進言する。「返答ですか?『すぐやれ』と(笑)」。売上やブランドを生み出すのは従業員。答えは現場にある。現場が議論する中で、自分の知らなかった経営課題が抽出され、いいアイデアも飛び出すだろう。答えは現場にあるはずだ――そんな言葉が社長の口から出た。社長も同じ考えだったと浜野は思った。
2013年7月、まずは工場をターゲットに、「キャラバン」がスタート。

ある「キャラバン」の光景。

工場の会議室に集まった40人を超える参加者が、チームに分かれ席に着く。仕事の合間を縫ってのことだから、少し不満そうな顔もいる。しかし、浜野らが40分間、グループ全体のことを話すうちに、参加者の顔は輝いてくる。そして、グループのこれからについて話し合うディスカッションへ。最初は遠慮がちに、しかし、次第に様々なアイデアや意見が飛び交うようになる。80分後、話し合いが終わり職場に戻る顔は一様に明るい――「キャラバン」の典型的な光景だ。

「キャラバン」参加者のユニークな意見。

「キャラバン」を進めていく中で、いろいろな意見が出された。「従業員自身がものづくりについて伝えるCMができないか。自分が出てもいいぞ」「グループでスーパーマーケットをつくったら?」などなど。「ファイターズの大谷がミートボールを投げて、中田がシャウエッセンで打つCMは?なんて意見もありました」と浜野は笑う。
「キャラバン」への感想も、おおむね肯定的だ。「今までは『こうしたらいいのに』と思うことがあっても、誰に言えばいいか分からなかった。アイデアをぶつける場ができて嬉しい」「自分のチーム、職場でもやってみたい」。一方で、「もっと具体的に、自分たちの職場はどう改善できるか知りたい」「派手な広告を打つより、休憩室が広く欲しい」などもあった。内容に改善の余地もあるだろう。試行錯誤は続く。

熱い人間が多いことを実感。

様々な意見を聞く中で、浜野が一番感じたのは、ニッポンハムグループには熱い人間が多いということだ。「想いや志を持って仕事をしている人ばかりと実感できました」。そんな従業員たちが熱く議論する姿を見ると、鳥肌が立つほど興奮すると言う。
だからこそ、責任も強く感じている。「現場の声を受け止め、一つひとつをしっかりと精査し、実現の旗振り役になっていかなければなりません」。
始めて数か月ではあるが、すでに現場の声を形にしたものもいくつかあるのだ。最近行われなくなった慰安旅行を、ある工場では復活させた。同じ地域にあっても交流のなかった複数の工場は、従業員交流の場をつくった。「従業員が出演するCMも、現在企画中です」。

グループの10、20年後がここから生まれる。

浜野は、このプロジェクトを続けながら、イントラネットや社内報で他の事業所で出た意見やすでに実現したことなどを、伝えていこうとしている。「それを見て、『自分も意見やアイデアを言いたい』となれば、この会社はもっとジャンプ出来ると思います」。最終的には、自分たちが音頭を取らなくても、みんなが一つになり、知恵を出し合う組織になればと浜野は考える。「そこから、今後のグループの10、20年後につながる新しい事業、あるべきグループの姿、進むべき方向が生まれてくると思います」。
そのゴールを目指して、日本全国の事業所、工場へ、浜野らの「キャラバン」は続く。

Profile : 日本ハム株式会社 コーポレート戦略タスクフォース マーケティングチーム マネージャー 1993年入社 浜野 亮
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