昔から親しまれている「羊肉」をもっとみなさまに

「羊肉」は1万年以上前から食べられており、世界中で多くの人に親しまれているお肉です。日本でも瞬間的なブームで終わることなく、消費は右肩上がり。そんな羊肉の魅力の発信に取り組むニッポンハムグループの今についてご紹介します。

一過性のブームではなかった

羊肉は、「ラム」と「マトン」の2種類に分けられています。子羊肉はラムと呼ばれ、生後1年以上の成羊肉がマトンと呼ばれます。

日本では、2015年頃からラム肉の市場が徐々に右肩上がりし、浸透していることが右のグラフから伺えます。特に注目すべきはチルドや冷凍のラム肉の輸入量が増えていること。

身近なスーパーで見かけることも増えて、なじみある存在になってきました。

※オーストラリア産ラム対日輸出量(提供:MLA豪州食肉家畜生産者事業団)

だから世界中で愛される!羊肉の多彩な魅力

羊肉の栄養価

まずはたんぱく質。他のお肉と同様、羊肉にもたんぱく質が含まれています。特に、たんぱく質を構成するすべての必須アミノ酸がバランスよく含まれているのが魅力です。

また、羊肉はビタミンB1、ビタミンB2などのビタミンB群も含まれています。この他、鉄分や亜鉛なども含まれています。
これだけ豊富な栄養素が含まれるうえに100g当たりのカロリーは鶏肉のもも(皮付き)が220kcalなのに対し、羊肉のもも(脂身つき)は164kcal
また、羊肉はお肉の中で脂肪の融点が高く、人間の平均体温では溶けにくいため、脂肪が吸収されにくいといわれています。

※出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)(https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html

いろいろな味・食感が楽しめる「ラム肉」

ラム肉は他のお肉同様、さまざまな部位をそれに合った調理法で楽しめます。たとえば「チャックロール(肩ロース)」は適度な脂が入り、味わい深い部位。ステーキや焼肉におすすめ。「ショルダー」は、味わい深く甘みがあるので鍋ものに最適。ジンギスカンとして食べられるのもこの部分。「レッグ」は、赤身率が高く弾力もあり、 ローストや煮込み料理に向いています。
牛や豚・鶏に比べてマイナーなラム肉ですが、いろいろな部位を楽しめます。

こんな料理にも!世界の羊肉料理

日本で羊肉料理といえば、ジンギスカンやしゃぶしゃぶ・ラムチョップなどが知られています。中国ではやはり「羊肉串」。串焼きにして食べられています。また「火鍋」にも入れられます。欧米諸国では「ラムバーガー」として親しまれています。最近では日本でもラムバーガーが登場していますね。
この他、オーストラリアはバーベキューとして、アラブ諸国は「ケバブ(焼き料理)」として食べられています。それぞれの国の食文化に羊肉は溶け込んでいるのです。

安定供給に向けたニッポンハムグループの取り組み

羊は、はるか昔から人間の身近な存在として重宝されてきました。また宗教を問わないお肉として世界の幅広い地域で親しまれています。
日本においてもいっそう注目が高まる食材ですが、課題もあります。

豚や牛と異なり羊は放牧であること、また一度の出産で生まれるのは1頭と、豚に比べると少ないのです。そのうえ、世界的に需要がますます高まっています。

ニッポンハムグループは、羊肉を安定的に調達するために、なによりラム肉をよりおいしく楽しんでいただくため、国内外の生産拠点と販売拠点を結ぶ、迅速な供給体制を実現しています。そのためお客様の元にお肉をお届けするまでの時間を短縮でき、新鮮なお肉を提供することが可能となりました。ニッポンハムグループは羊肉をみなさまにより一層楽しんでもらうために、調達先を増やすなど、この先もみなさまに多様なたんぱく質を楽しんでいただけるよう励んでまいります。

現在は「グレートサザンラム」「サフォーククロスラム」の2ブランドを展開し、ラム肉の安定供給につとめています。またホームページでも多様なレシピをご紹介しております。