鶏レバーの知られざる魅力

「鶏レバー」は栄養価の高い優れた食材ですが、鶏もも肉や鶏むね肉などに比べるとご家庭で食べる機会は多くないと言われています。
私たちニッポンハムグループは、多様なたんぱく質の魅力をお伝えして、豊かな食文化につながればとの思いから、鶏レバーをみなさまに身近に感じていただけるよう活動しています。

そもそも知られていないレバー

健康志向の高まりもあり、鶏肉の消費量は年々増加傾向にあります。しかしこのブームの反面、レバーの消費量は大きく伸びず、部位によって消費量に差があるのが現状です。

味が苦手な方も多いのですが、そもそも、もも肉やむね肉などに比べて知られていないことも、消費低迷の理由かもしれません。スーパーなどで目にする機会はあっても「どのように調理するのか」「どう食べていいのか」「どんなメニューがあるのか」が分からないといった声をお客様からいただいていました。

国民ひとりあたり毎日お茶碗一杯分のフードロス

消費されずに余ってしまうことは、フードロスの観点からも見逃せません。農林水産省公表のデータによると、現在日本では国民1人あたり毎日お茶碗1杯分に近い食料を捨てているのが現状。

フードロスは食べ物が無駄になるだけでなく、その処理で二酸化炭素が排出されて環境悪化に繋がったり、将来的な食糧危機への対応ができなかったりと深刻な問題です。

知る人ぞ知る、鶏レバーの魅力

そもそもレバーとは「肝臓」のこと。たんぱく質や鉄分・亜鉛・ビタミンAなど豊富な栄養素が含まれています。特に、鶏レバーは牛や豚のレバーに比べてビタミンAが最も多く含まれているのです。

鶏レバーは、牛や豚のレバーに比べて柔らかいのが特徴。加熱してもふわっとした食感がキープできます。レバーは臭みのあるイメージがありますが、きちんと下処理をすれば気になりません。むしろ、コクがあるので料理に深みが出るのです。

鶏レバーをもっと身近な存在へ。
ニッポンハムグループの取り組み

食卓に登場する機会が少ない鶏レバーですが、先ほどお伝えした通り実は栄養価がとても高い部位なのです。ニッポンハムグループは、「生命(いのち)の恵みを大切にする」という使命のもと、もっとみなさまにその良さを知り身近に感じていただけるよう、ホームページやSNSにて役立つ情報の発信をはじめました。

鶏レバーに加えハツ・ぼんじり・砂肝など、ご家庭であまり馴染みのない部位の下処理方法から多彩なレシピまでご紹介。普段焼き鳥でしか食べないこれらの部位の、新たな魅力を知っていただくきっかけになるよう独自にレシピを開発しました。
さらに、ラーメン店で使われる鶏ガラの活用にも着目。身近なスーパーでも手に入りやすくなるよう、ご家庭で作れるスープレシピも開発し、公式インスタグラムなどで発信しています。

鶏レバーが食卓の定番となる日はまだ先かもしれません。しかし、魅力ある食材がみなさまの身近な存在になる日はきっとくるはずです。
「たんぱく質を、もっと自由に。」をVisionに掲げるニッポンハムグループは、たんぱく質をみなさまにもっと楽しんでいただけるよう、これからも調理方法やレシピなどを提供してまいります。そのことが食材を余すことなくいただけること、フードロスの削減にもつながると考えています。