[ EPISODE.01 ]
持続可能な
畜産・農業をテーマにした
新たなプロジェクトが発足
「このプロジェクトは、既存事業の延長線上にはない新たな取り組み。そんな環境に身を置き、視野とスキルを広げたいと思い、自ら立候補しました。」
そう語るのは、事業企画室に所属する入社4年目のS.M.。日本ハムでは年に数々のプロジェクトを進めるなか、社内公募であえて知見のない若手をメンバーに加えている。これまでにS.M.はR&Dや生成AI活用のプロジェクトに参画してきたが、今回は食肉事業本部の将来を見据え、新たな事業の可能性を模索するものだ。
「持続可能な畜産業の実現は、食肉の生産から製造、販売まで一貫して行う日本ハムの強みを活かすことができます。さらに高齢化による人材不足、飼料の高騰といった畜産業全体の課題解決に貢献したいと思いました」
競争倍率は高かったものの、そんなS.M.の強い想いが伝わり、メンバーの一員に選ばれた。
2024年春にプロジェクトが発足し、チーム内で具体的な取り組みについて検討を進めた。そのとき、化成肥料を減らして微生物を活用する土づくりの話題が上がり、大学時代に学んだ微生物の知識を活かせると思ったS.M.は、その分野に興味を持つようになった。しかし、まったく前例のない事業のため、循環型経営の知見や実績のあるパートナー企業を見つけることが不可欠である。そこで得意先からの紹介、展示会に足を運び多方面から情報を収集し、次世代の循環型社会の実現をミッションに掲げる名古屋大学発のスタートアップ企業「株式会社TOWING(トーイング)」と出会った。
「直接お会いして打ち合わせを重ねましたが、これまでの実績はもちろん、スピード感や技術力、みなさんの強い想いがあり、お互いの課題や目標を共感し合うことができました。」
半年後にはTOWINGと共同プロジェクトの契約を結び、事業は本格的に始動した。