社員紹介

- 日本クリーンファーム株式会社 ※インターファーム株式会社から2023年4月1日に社名変更致しました。
- T M
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東北家畜診療所
2008年入社
畜産学部獣医学科
- このような仕事をしています
- 東北事業所内にある5つの養豚場の管理獣医師として、農場の衛生管理に携わっています。具体的には、農場巡視をした際の管理指導、衛生プログラムの作成、薬品管理の指導、定期的な農場の疾病状況調査、疾病発生時の検体採材と疾病検査、家畜保健所等の行政機関への対応などが主な内容です。豚は疾病や些細な環境変化などに対して大変弱い生き物です。そのため、できる限り現場に足を運び管理状況の確認や農場の皆さんとのコミュニケーションを絶やさないよう注意しています。
- 成功エピソード
- 私が巡視している農場において、肥育豚の豚赤痢が発生したことがありました。社内の獣医師からアドバイスを受けつつ、豚赤痢菌に対応した衛生プログラムの策定、防疫ルールの追加を実施して農場の方々と撲滅に取り組みました。二度と発生させないための撲滅活動については長い時間がかかりましたが、生産成績については比較的早期に回復することができました。また、撲滅に成功した今でも、当時追加した防疫ルールの一部は農場の衛生レベル向上のため実施され続けています。
- 仕事のやりがい
- 管理獣医師であれ誰であれ、農場に携わる人間にとって農場をより良くしようという思いは共通のものです。その共通の目的に向かい、獣医師としての自分の能力を活かしたかたちで周囲と協力し、試行錯誤に取り組むのが自分の役割であり、同時に大きなやりがいだと感じています。その結果、成果がついてきてくれればいうことはありませんが、はっきりした成果が得られなくても、そこで得られた経験は必ず次に活かされます。また、豚は非常に成長のスピードが早い動物です。そのため、取り組みに対する反応が、良いものも、悪いものもすぐに目に見えて現れます。その点もやりがいを感じさせてくれる大きな要因ではないでしょうか。
- 学生へのメッセージ
- 弊社は養豚の会社ですが、学生時代に豚を扱った経験がなくても恐れることはありません。私を含め養豚獣医師のほとんどが同じ状態からスタートしています。大切なのは、卒業した後、現場に飛び込んで何を感じるか、何をしようと思えるかです。そして、そのことは養豚業以外の他のどんな職種にも言えることだと思います。就職活動中の学生の皆さんには、決して頭でっかちにならず、その仕事に飛び込む勇気と熱意を感じさせてもらえることを期待しています。
キャリアステップ
- 2008年~2009年
- 当社に入社。獣医師としての業務の前に、現場の管理業務について学ぶため知床事業所の知床第3農場に配属される。担当部署は交配・妊娠舎(母豚の交配、妊娠豚の管理)。
- 2009年~2010年
- 徐々に獣医業務にも携わるようになりつつ、現場研修を続ける。交配舎担当から分娩舎(分娩介護、哺乳中の母豚、子豚の管理)担当へ移動する。
- 2010年~2011年
- 獣医業務の割合も増やしつつ、現場研修を続ける。分娩舎担当から育成舎(離乳~100日齢程度の子豚の管理)担当へ移動する。
- 2011年~2012年
- 獣医業務の傍ら現場研修を続ける。育成舎担当から肥育舎(100日齢~出荷までの肉豚の管理)へ移動する。
- 2012年~現在
- 家畜診療所に正式配属。本格的な獣医業務を始める。
- 今後の目標
- 入社当初から農場の方々、関連企業の皆様、同じく養豚業にかかわる獣医師の先生方すべての方に信頼していただける獣医師になりたいと思っています。今後もそれが目標です。
ある1日のスケジュール
8:00 | ![]() |
8時から朝礼です。連絡事項の確認、ラジオ体操、健康状態の確認を行います。当社の朝はラジオ体操から始まります。その後、メールチェック、前日の日報のチェックなどの書類業務を行います。 |
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9:00 | ![]() |
農場巡視に向かいます。農場長や部署長と簡単な現状確認をした後、実際に現場を見て回ります。巡視中もできる限り現場で作業をしている方と豚の状態などについてお話しするように心がけます。 |
10:00 | ![]() |
疾病を疑う状況だった場合は、死亡豚を解剖したり糞便等を採取して持ち帰ります。診療所での細菌検査のほか、外部検査機関に検査を依頼することもあります。 |
11:00 | ![]() |
おおむね昼前には巡視が終わります。巡視して感じたこと等、農場長と話し合います。 |
12:00 | ![]() |
昼休みです。 |
13:00 | ![]() |
薬品の帳簿と農場内の在庫の照らし合わせを行います。月一回以上の頻度で必ず行います。 |
14:00 | ![]() |
診療所に戻り、巡視報告書を作成します。 |
15:00 | ![]() |
農場から持ち帰った検体があった場合、細菌検査を実施します。 |
16:00 | ![]() |
薬品の発注、農場から持ち帰った薬品の納品書の管理、検査報告書の作成など書類業務を行います。 |
17:00 | ![]() |
17時終業です。 |
この社員が働いている企業

日本クリーンファーム株式会社
日本国内では珍しく『循環型農業』を実践している会社です。ニッポンハムグループ食肉の根幹である豚肉・牛肉を生産し排泄物より肥料を作り畑に還元、また、その畑より作物を収穫します。日本クリーンファームグループ(子会社を含む)は “命の恵みを大切に” 約660余名の豚・牛が好きな社員が従事しております。