ニュースリリース 2023年

食と運動による健康社会の実現を目指した
高齢者のフレイル予防プログラムを3月28日より開始
関西医科大学・平和堂・コガソフトウェアとの連携

2023年3月28日
日本ハム株式会社

日本ハム株式会社(本社:大阪市北区、社長:畑 佳秀)は、学校法人関西医科大学(以下、関西医科大学)と株式会社平和堂(本社:滋賀県彦根市、以下、平和堂)、コガソフトウェア株式会社(本社:東京都台東区、以下、コガソフトウェア)との間で、「食と運動で健康を科学する」社会連携講座共同研究契約を締結しました。また、食と運動の好循環による健康社会モデルの構築に取り組むため、3月28日から高齢者のフレイル予防プログラムを開始します。

当社グループは、日本最大級のたんぱく質提供グループとして、安定供給はもとより、ハム・ソーセージ、食肉、加工食品、乳製品、水産品に至るたんぱく質の選択肢拡大に努めています。
近年、高齢者のフレイル(※1)が社会課題となる中で、当社は2017年より関西医科大学と共同で、フレイルを予防するため、食事と運動に関する介入研究を行ってきました。さらに、2022年2月からは、高たんぱく質乳製品および食肉含有加工食品等の提供と運動負荷を組み合わせることで、要支援・要介護高齢者の筋肉量の増加を介して、高齢者のフレイル予防効果を実証しました。
筋肉の衰え(筋肉量の減少)がフレイルの原因の一つになり、その筋肉量とたんぱく質摂取は関係があることから、健康寿命の延伸には、食事(たんぱく質)と運動による筋肉づくりが必要不可欠となります。
また、先の研究では、被験者に体組成、自己効力感、食事への考え方を説明した結果、日常の食生活における食品選択において、たんぱく質の多い食品を選択するという行動変容を得ることができました。
※1 「フレイル」は、健康と要介護の間の段階のこと。年を重ねることで心身が衰え、健康的な生活に支障が出はじめる状態のことをさします。
※2 「自己効力感」は、特定の状況下で「自分ならこれくらいできるのではないか」といった可能性を認知することを意味します。


当社は本研究成果を高齢者のフレイル予防に役立てるため、関西医科大学、平和堂、コガソフトウェアと連携し、食事指導と運動を組み合わせたプログラム「マイナス5歳の健康づくり教室」をスタートさせます。本プログラムは、先の実証実験を通して得られた知見から、理論啓発ではなく、行動変容プログラムとして、“なるほど。これなら始められる。”と理解いただけることを目指します。

本取り組みを通して、当社は地域の医療と介護、流通サービスをつなぐ役割を担うとともに、たんぱく質供給会社として、食と運動による健康社会の実現に貢献してまいります。

マイナス5歳の健康づくり教室 実施概要

運動プログラム(イメージ)

全12回の食事指導と運動を組み合わせたプログラムを3月28日~6月27日の火曜日に、平和堂のショッピングセンターであるアル・プラザ彦根(滋賀県彦根市)にて開催します。
運動面は、お一人おひとりの体力レベルにあわせたトレーニングを関西医科大学附属病院の健康運動指導士がオンラインを中心に指導し、栄養面は関西医科大学と当社の知見を備えたスタッフが正しい知識を提供します。
また、会場は立ち寄りやすい食品スーパーというインフラとしての側面を活かし、無理なく、楽しく続けていただける場を平和堂が提供します。

実施日程(3カ月を1クールとした毎週火曜、全12回のプログラム)

第1クール:3月28日(火)~6月27日(火)各日13時~15時
※7月以降、第2クールとして同様に全12回のプログラムを実施予定。新型コロナウイルス流行状況等により、啓発パネル展への変更や、事業中止になる可能性があります。
 

実施場所

アル・プラザ彦根 4階 みんなの広場(滋賀県彦根市大東町2-28)

参加対象者

下記3つの条件に当てはまる方
・65歳以上を目安とし、平和堂のポイントカード「HOPカード」をお持ちの方
・全12回のプログラム全てに参加可能な方
・事前アンケートに回答し、個人情報の提供・活用に同意いただける方

定員

1クールあたり、20名程度(応募者多数の場合は抽選にて決定)

その他

参加者には、プログラム初回時に、体力測定と食事に関するアンケートを実施し、お一人おひとりに合ったトレーニングメニューをご案内します

※ニュースリリース掲載時点の情報となります。今後、変更となる場合もありますのでご了承ください。