栄養について
1日の食事は朝・昼・夕の3食と場合によってはおやつ(間食)で構成されています。
このホームページでのレシピは単品(おやつ、おかず)または1食分ですので、色々なお料理と組み合わせて、トータルで食事摂取基準を満たすよう心がけて下さい。
食事摂取基準とは、1日に摂るエネルギーと各栄養素の必要な推定量を言います。ただし、1人1人は成長の仕方も活動量も違いますので、あくまでも目安として考えましょう。
年齢 | 3~5才 | 6~7才 | 8~9才 | |||
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性別 | 男 | 女 | 男 | 女 | 男 | 女 |
エネルギー(kcal) | 1300 | 1250 | 1550 | 1450 | 1800 | 1700 |
たんぱく質(g) | 25 | 25 | 30 | 30 | 40 | 40 |
脂質(g) | 30~45 | 28~40 | 35~50 | 30~50 | 40~60 | 38~55 |
炭水化物(g) | 160~230 | 160~220 | 190~270 | 180~250 | 230~320 | 220~300 |
ビタミンA(μg) | 450 | 450 | 450 | 450 | 500 | 500 |
ビタミンB1(mg) | 0.7 | 0.7 | 0.8 | 0.8 | 1 | 1 |
ビタミンB2(mg) | 0.8 | 0.8 | 0.9 | 0.9 | 1.1 | 1 |
ビタミンC(mg) | 45 | 45 | 55 | 55 | 65 | 65 |
ビタミンD(μg) | 2.5 | 2.5 | 2.5 | 2.5 | 3.0 | 3.0 |
カルシウム(mg) | 600 | 550 | 600 | 550 | 650 | 750 |
鉄(mg) | 5.5 | 5.5 | 6.5 | 6.5 | 8.5 | 8 |
マグネシウム(mg) | 100 | 100 | 130 | 130 | 170 | 160 |
亜鉛(mg) | 6 | 6 | 7 | 7 | 8 | 8 |
年齢 | 10~11才 | 12~14才 | 15~17才 | |||
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性別 | 男 | 女 | 男 | 女 | 男 | 女 |
エネルギー(kcal) | 2250 | 2000 | 2500 | 2250 | 2750 | 2250 |
たんぱく質(g) | 45 | 45 | 60 | 55 | 60 | 55 |
脂質(g) | 50~75 | 45~70 | 55~85 | 50~75 | 60~90 | 50~75 |
炭水化物(g) | 280~390 | 250~350 | 320~440 | 280~390 | 340~480 | 280~390 |
ビタミンA(μg) | 600 | 550 | 750 | 700 | 900 | 650 |
ビタミンB1(mg) | 1.2 | 1.1 | 1.4 | 1.2 | 1.5 | 1.2 |
ビタミンB2(mg) | 1.4 | 1.2 | 1.5 | 1.4 | 1.7 | 1.4 |
ビタミンC(mg) | 80 | 80 | 100 | 100 | 100 | 100 |
ビタミンD(μg) | 3.5 | 3.5 | 3.5 | 3.5 | 4.5 | 4.5 |
カルシウム(mg) | 700 | 700 | 1000 | 800 | 800 | 650 |
鉄(mg) | 10 | 13.5 | 11.5 | 14 | 9.5 | 10.5 |
マグネシウム(mg) | 210 | 210 | 290 | 280 | 350 | 300 |
亜鉛(mg) | 10 | 10 | 11 | 9 | 13 | 9 |
※この数値は身体活動レベルII 日本人の食事摂取基準2010年版の活用による。
たんぱく質
私たちの身体を作っている主な構成成分で、成長にも関わる大切な栄養素です。血や肉、骨、臓器などの主な材料にもなっています。成長に合わせてどんどん要求量は上がってきます。また、身体の中で燃焼して、エネルギーをつくる働きもあります。肉や魚、卵や大豆製品などに多く含まれています。
一方で、食物アレルギーの原因(アレルゲン)になるのもたんぱく質です。たんぱく質を含む食品はたくさんあるので、アレルゲンの食品を除去しても、食べられる食品でたんぱく質を補うことが出来ます。
炭水化物
主にエネルギー源となり、私たちの身体を動かしたり、生きていく上で大切な栄養素です。成長期の子供は代謝が激しいので要求量もふえます。主に主食であるご飯やパン、麺類などに多く含まれます。大切な栄養素なので、毎食欠かさず摂る必要があります。また、目安として食事の半分の量はご飯など、食べられる主食を摂りましょう。
脂質
身体の中で燃焼され、エネルギーとなります。たんぱく質や炭水化物に比べ、2倍以上のエネルギーを産み出します。調理に使う油には多くの脂質が含まれますが、他の食品にも脂質は含まれていますので、脂質の摂りすぎにつながりやすくなります。油を使う揚げ物や炒め物などは控えめにしましょう。
以上が三大栄養素といい、体温を保ったり、活動するのに必要な熱や力を生み出すエネルギー源になる基本的な栄養素です。
子供の場合、新陳代謝も激しい上に活動量も多く何と言っても成長のためにもエネルギーをたくさん使うので、不足しないようにすることが大切です。たくさん食べる、というよりも1日3食を規則正しく食べることが基本です。
ビタミン・ミネラルは、種類がいろいろあって、働きもそれぞれ違います。ただ、共通点としては、エネルギーを産み出す三大栄養素の働きを助けたり、身体の調子をうまく調節する働きがあることです。さらに、ミネラルの中には身体を作る材料になるものもあります。
ビタミン
ビタミンA
不足するとトリ目(夜盲症)になることで有名なビタミンです。目の働き、皮膚や爪、粘膜などの健康にも関わるため、不足すると疲れ目や視力低下などのトラブル、また、風邪をひきやすくなったりします。
ビタミンD
健康な骨や歯をつくるのに大切な栄養素です。カルシウムの吸収を助けて成長や骨の形成に脇役ながら重要な働きをしています。
ビタミンB群
身体の中の様々な代謝を円滑にするために酵素というものが働きます。その酵素の働き助ける補酵素の役目をするのがビタミンB群です。ですからビタミンB群が不足すると身体が正常に働かなくなってしまいます。
ビタミンB1
炭水化物がエネルギーに変わるときの補酵素として働きます。
ビタミンB2
脂質がエネルギーに変わるときの補酵素として働きます。また、たんぱく質の代謝にも関わります。
ビタミンC
皮膚や骨などの細胞の結合に関わるコラーゲンの生成と関係が深い他、免疫力を高めて風邪を予防するなど、大切な働きをします。
ミネラル
カルシウム
骨や歯の主成分です。また、身体の中のカルシウムのうち99%は骨や歯に存在しますが、残りのわずか1%は筋肉の収縮や血液の凝固、精神の安定など、大切な働きをしています。
鉄
血液中のヘモグロビンと結合して身体に酸素を運びます。不足すると、息切れや動悸、めまい、疲労などの症状が起こり、免疫力が低下します。ひどくなると鉄欠乏性貧血が起こります。
亜鉛
体内のいたるところで活躍する栄養素で、300種類以上の補酵素として働きます。特に身体をつくるたんぱく質や遺伝子を合成する酵素、骨を成長させる酵素などは亜鉛がなければ働けないので、亜鉛が不足すると大きくなれません。二次成長が順調に進む為にも大切な働きをしています。
マグネシウム
亜鉛と同じく体内で300種類ほどの補酵素として働きます。中でもカルシウムの調整役が重要で、カルシウムもマグネシウムあってこそ有効に働くといっていいくらいの大切な働きがあります。
その他
食物繊維
エネルギーに変りにくい性質を持っている上、体調を整えたり余分なエネルギーを蓄積するのを予防するためにも大切です。腸の働きを活発にして排便を促したり、腸内の有害物質を取り除く、いわば腸のお掃除屋さんです。便秘予防のためにもしっかりととるよう、こころがけましょう。
食塩相当量
普通に食事をしていれば不足することはけっしてありません。むしろ、摂りすぎに気を付けなければいけません。食塩そのもの以外に、醤油や味噌などの調味料の他、様々な加工品にも多く含まれるので気をつけましょう。
三大栄養素もビタミンやミネラルも、どちらも健康な発育にとってはなくてはならないものです。
ビタミンやミネラルは様々な食品に含まれます。色々な食品をまんべんなく食べることによって補われます。除去している食品以外の、食べられる食品を上手に選んで季節の色々な食品を食卓に入れていきましょう。