検査分析部門
スピーデイな商品開発、新技術開発をサポートしています。
商品の栄養分析やアレルギー検査、微生物検査、おいしさに関わる分析、使用する原材料のモニタリング検査のほか、新規分析手法の開発などを行っています。国内外で製造、販売する食品の安全を保証する上で重要な役割を担い、自社で検査分析を行うことによりスピーディな商品開発をサポートしています。各検査の自動化を積極的に取り入れ、検査を省人化、省力化することでより効率的な商品開発に貢献します。

商品開発のための分析技術開発
新規分析技術の開発、導入

新しい技術による新商品開発に貢献します。
情報の収集などを積極的に行い最先端の技術に対する知見を深め、分析技術の向上に努めています。また、分析困難であった物質の測定を可能とする新規技術開発にも取り組んでいます。製品の菌数をより早く検出するための手法など、これまでできなかった分析技術を検討しています。
最適な食感分析手法の検討(サクサク感、ザクザク感など)

人間が感じる味覚や食感の数値化を目指します。
味覚や食感を数値化する機器と官能評価を組み合わせて、よりひとの感じる味覚・食感の数値化に挑戦しています。これによりザクザク感やジューシー感といったおいしさを可視化し、お客様へ提供できるように日々検討しています。
賞味期限延長のための技術開発(最適な静菌剤の選定など)

商品の賞味期限延長や保存性向上に向けた取り組みと評価を行っています。技術開発や配合の最適化を通じて保存性の向上を図り、微生物検査や理化学検査による検証を実施しています。これにより、安全・安心な商品を提供するとともに、フードロス削減への貢献を目指しています。
新規殺菌技術の検討

最新の殺菌技術について情報収集や検討を行っています。新しい装置の導入を検討するとともに、研究機関との共同研究を進め、事業化されていない殺菌方法の効果や食品への影響を検証しています。ラボで効果が確認された場合は、工場の各部門と連携し、製造現場レベルでの適用を進めながら実用性を評価し、賞味期限の延長や品位の向上につなげています。
信頼性のある検査データの確保
ISO/IEC17025の認定取得(栄養成分)

試験所の能力に関する国際規格であるISO/IEC17025に適合している試験所として認定を受けています。検査に対する精度管理と妥当性検証を徹底し、お客様に正確な情報をお伝えする体制を構築しています。また、上記以外の検査についても同等の試験管理を行い、商品の品質を担保する機関として、信頼できるデータを提供しています。
社内向け精度管理試験の実施

製品検査の精度向上のため、精度管理試験を社内で実施しています。
ニッポンハムグループでは、検査精度の確認と向上のためグループ全体で内部精度管理試験を行っています。検査を行っている工場の検査担当者が参加しており、疑わしい結果が見られた際は改善活動を行い、精度維持、向上に努めています。
社内向け勉強会、研修の開催

グループ全体の品質レベル向上を目指します。
社内向けに品質に関する勉強会を行っています。座学、実習と多面的に学習できるような勉強会を開催し、工場検査員のスキル向上に努めます。これにより、工場での検査の検査精度向上を図り、安全・安心な商品をお客様にお届けしています。
新たな技術開発への挑戦
添加物低減・代替のための技術研究

添加物低減や代替品検討により品質向上に努めます。
食品の保存性や嗜好性向上のために使用している原材料の削減、代替品の研究を行っています。お客様へより安全な食品を提供することで、ご満足いただけるよう努めています。
食品廃棄物の有効活用方法検討

工場で排出される食品廃棄物の再資源化に取り組んでいます。
地球温暖化問題への取り組みは食品会社にとっては急務といえます。私たちは食品廃棄物の削減を行うため、廃棄物の有効活用の検討を行っています。特に食品残差の堆肥化、たんぱく質の有効活用などの可能性を検討しています。