研究・開発

「鶴岡食文化創造コンソーシアム」への参画

2025年9月22日
日本ハム株式会社

日本ハム株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:井川 伸久)は、鶴岡市が主体となって進める「鶴岡ガストロノミックイノベーション計画※」とそのビジョン「食の科学と文化の融合を通じて地域と世界の豊かな食の未来を創造していく」に賛同し、「鶴岡食文化創造コンソーシアム※」への参画を決定いたしました。本活動への参画を通して、多くの機関・企業との共創を実現し、日本の食の価値向上、ならびに新たな食と文化の創造に取り組んでまいります。

1. 参画の背景・本コンソーシアムへの期待

・ニッポンハムグループはこれまでに食肉・食肉加工品・乳製品等の動物性たんぱく質の提供を通して日本人への栄養の充足に貢献してまいりました。また、企業理念に『わが社は、「食べる喜び」を基本のテーマとし、時代を画する文化を創造し、社会に貢献する。』を掲げ、時代に先駆けた新しい商品により、社会変化に対応する食の楽しさや利便性の向上に努めてまいりました。現在、当社グループはたんぱく質供給企業として将来のプロテインクライシス解決を目指し、「プロテイノベーション※」をコアコンセプトとするR&D戦略を推進しており、たんぱく質の安定供給と新たな価値の創造のための研究開発に取り組んでおります。
・ユネスコ食文化創造都市・鶴岡で取り組まれる様々な機関の共創による知の探索と新たな価値創造は、未来に貢献するものとして大きな可能性を感じております。地域の自然環境・文化と食は互いに影響を与え合っており、食文化研究は健康や持続可能性が求められる将来の食につなぐ行動科学やマーケティングにも大きく貢献するものと考えております。

2. 本コンソーシアムでの当社の取り組み

1.持続可能なたんぱく質の供給に貢献する食品と価値創造
当社はたんぱく質を将来に渡って安定的に供給することを目的に、畜産の持続可能性の向上、プラントベースフード・麹・細胞性食品の研究開発に取り組んでおります。例えば麹は日本の食文化に根差しているものの、これまで麹をたんぱく質源とは扱ってきませんでした。このような新たな用途や食品の普及を目指し、本コンソーシアムの産学連携が生み出す科学的なアプローチを活用して、健康や機能などの価値創造とともに、それを選択するための行動変容、そして将来の食文化にもつながる取組みを加速してまいります。
2.産学連携を通しての共創の実現と社会への発信
最先端の技術と知見を有する本コンソーシアムの大学、研究機関、企業との連携を図り、日本の食が持つ価値の発信や食の新たな可能性を創造する共創の活動を生み出していきたいと考えております。

※鶴岡ガストロノミックイノベーション計画
食の科学と文化の融合を通じた食のイノベーションを主導する研究開発拠点を構築し、そこから生まれる革新的な新食材や技術を活用した新たな事業・産業を、産官学共創を通じて創出していく『地方大学・地域産業創生交付金』事業
【推進主体】鶴岡市、山形大学農学部、慶應義塾大学先端生命科学研究所、フェルメクテス㈱、(一社)鶴岡サイエンスパーク、(公財)庄内地域産業振興センター

※鶴岡食文化創造研究所
「食の科学と文化の融合」のビジョンを牽引する先端研究組織。産学連携で食の未来と産業創出を推進。
研究所所長:冨田勝(慶應義塾大学名誉教授/ 鶴岡サイエンスパーク代表理事)

※鶴岡食文化創造コンソーシアム
研究所と連動する形で開設した産学連携の研究開発基盤。

※プロテイノベーション(Proteinnovation) 当社グループR&D戦略「たんぱく質の可能性を、テクノロジーとイノベーションにより最大限に引き出し、食領域と新領域で新たな価値と未来を創造する」のコアコアコンセプトとしてプロテインとイノベーションを掛け合わせた造語。