ニュースリリース 2018年

徳島大学 生物資源産業学部へ
日本ハム株式会社が食肉加工機械を寄贈
~食肉加工研究室を開設~
2018年8月20日(月) 上掲式実施

2018年8月21日
日本ハム株式会社
国立大学法人徳島大学

日本ハム株式会社(本社:大阪市北区、社長:畑 佳秀、以下「日本ハム」)は国立大学法人徳島大学 生物資源産業学部(所在:徳島県名西郡石井町、学部長:横井川 久己男、以下「徳島大学」)に畜産・食肉加工分野での研究推進と将来を担う人材の教育・育成を目的とし、食肉加工機械(※)を寄贈いたしました。この機械を設置した食肉加工研究室の開設にあたり、上掲式を2018年8月20日(月)に執り行いましたことをご報告いたします。
※食肉加工機械…チョッパー(肉を細切りする機械)やタンブラー(肉を混合する機械)、スライサーなど

徳島大学と日本ハムのこれまでの経緯

徳島は日本ハムの創業の地であり、現在もニッポンハムグループの日本ハムファクトリー(株)徳島工場や日本フードパッカー四国(株)が地域と連携しながら食肉・食肉加工品を製造しています。
一方、徳島大学は2016年に農学系学部である「生物資源産業学部」を新設して、地域に貢献し、特定分野で世界TOPレベルの研究を推進する総合大学として、日本ハムとの意見交換を行ってきました。
生物資源産業学部は、1次産業、食料、生命科学に関する幅広い知識と国際的視野に立って、生物資源を活用した新たな産業の創出に貢献できる人材育成を基本理念にしています。徳島工場に近い石井農場は実習や新しい産業の創出拠点として植物工場や創薬・医療機器実験施設を有しており、食肉加工研究室(7月に食肉製品製造業も取得)を加えることで、畜産・食肉加工分野での研究、教育をさらに推進してまいります。

寄付の目的・今後の取り組み

・新しい食肉加工品の研究・開発の共同実施
・地域産業への貢献と産業の創出
・教育・人材育成への本施設の活用
・その他、両者が合意する連携事業

寄贈した食肉加工機械の一部
(カッター)

寄贈機械が設置された食肉加工研究室

上掲式でのコメント

徳島大学生物資源産業学部長 横井川 久己男

学生の食肉・食肉加工品への関心や理解を深める実習や、6次産業化の実践教育、徳島県等との商品開発に向けた共同研究、地域貢献の推進などを今後の検討課題とし、将来的には徳島県での食肉加工の振興にも資する施設と出来れば良いと考えています。

日本ハム株式会社 執行役員 ハム・ソーセージ事業部長 前田 文男

少子高齢化に伴う就業人口の激減は厳しく、食肉業界においても厳しさが特に増しており、志望学生が年々減少しています。弊社は伝統的な製法や科学的な根拠を機械技術で補い、お客様に安全・安心の商品をお届けしたいと考えています。学生の皆様には、理屈としてハム・ソーセージ作りを学び、その先にある社会環境の変化に対応できる英知を徳島県で磨いていただきたいと考えています。

日本ハムファクトリー株式会社 代表取締役社長 増田 恒政

学生の皆様には動物の命をいただくことの大切さを学んでいただきたいと考えています。また、食を通した社会への貢献を前提に、徳島工場への工場見学や意見交換を行い、学生による斬新なアイデアによる新製品づくりなどを通し、食肉製造へ興味を持っていただきたいと考えています。

※ニュースリリース掲載時点の情報となります。今後、変更となる場合もありますのでご了承ください。