ニュースリリース 2021年

新球場DBJ Green Building認証5つ星取得
~サステナビリティボンド発行へ~

2021年2月1日
日本ハム株式会社

日本ハム株式会社(本社:大阪市北区、社長:畑 佳秀)は、現在北海道で建設中の「ES CON FIELD HOKKAIDO(エスコンフィールド 北海道、以下新球場)」でDBJ Green Building認証制度における5つ星を取得したことをお知らせいたします。

2023年春の開業を目指している新球場は、単なる野球場ではなく、地域社会に根差し各種ステークホルダーと共に創造する「北海道のシンボルとなる空間」の構築を目指しています。北海道民や市民が誇りと愛着を感じられる空間となると同時に、持続的に成長する“まちづくり”への実現も視野に入れています。また災害時には避難場所として、開放する予定でその社会的価値も兼ね備えています。さらに新球場そのものが省エネ・省資源の環境負荷低減型となっていることも大きな特長の1つとなっています。これらの取組が評価され、DBJ Green Building認証制度において5つ星を取得しました。

DBJ Green Building認証とは、日本政策投資銀行により「環境・社会への配慮」がなされた不動産とその不動産を所有・運営する事業者を支援する取り組みとして2011年に創設された認証制度です。5つ星取得は認証水準を超える物件の上位10のみに付与されます。今回の5つ星取得は、新球場の社会性・環境性が高く評価されたことと受け止めています。

このような評価を受け、新球場の建設に関する支出又はリファイナンスを資金使途として、当社は初となるサステナビリティボンド(以下、「本社債」)を発行し、充当します。当社は、2018年度からの3年間を計画年度とする「中期経営計画2020」において「持続可能性(サステナビリティ)の追求」を経営方針の一つに掲げており、新球場への本社債の充当は、持続可能な環境・社会への取組として合致しています。

ニッポンハムグループは、これからも企業理念である「食べる喜び」を実現することで、サステナブルな社会の実現に貢献していきます。
※新球場、外部評価機関、本社債等詳細は下記を参照してください。
 
202101281037_1.jpg日本政策投資銀行が、環境・社会への配慮が優れた不動産を認証する「DBJ Green Bulding認証」において、国内トップクラスの卓越した「環境・社会への配慮」がなされた建物として認証されました。

1. サステナビリティボンドとは、

調達資金の使途が、(1)社会的課題の解決に資するものであることソーシャル性及び、(2)環境改善効果があることグリーン性の双方を有する債券になります。

2. 本社債の概要

発行年限 10年(予定)
発行額 100億円(予定)
発行時期 2021年2月(予定)
主幹事 SMBC日興証券株式会社(事務)
野村證券株式会社
サステナビリティボンド・ストラクチャリングエージェント(※1) SMBC日興証券株式会社
※1 サステナビリティファイナンス・フレームワークの策定及びセカンドパーティ・オピニオン取得に関する助言等など通じて、サステナビリティファイナンスの実行支援を行う者

3. サステナビリティファイナンス・フレームワークの策定及び外部評価の取得

サステナビリティファイナンス・フレームワーク

サステナビリティファイナンスの調達にあたって、国際資本市場協会(ICMA)のサステナビリティボンド・ガイドラインで言及しているグリーンボンド原則及びソーシャルボンド原則で定められている4つの要素(1.調達資金の使途、2.プロジェクトの評価と選定プロセス、3.調達資金の管理、4.レポーティング)に関する方針を記載した「サステナビリティファイナンス・フレームワーク(※2)」を策定しました。本フレームワークは、「サステナビリティボンド・ガイドライン2018」及び「グリーンボンドガイドライン2020年版」に適合しており、その適格性と透明性を担保するため、サステイナリティクスよりセカンドパーティ・オピニオン(※3)を取得しております。
 

4. 対象となる「ES CON FIELD HOKKAIDO(エスコンフィールド)」の概要

当社グループは、北海道北広島市における新球場とボールパークの開業(2023年を予定)にむけて準備を進めています。建築面積5万平方メートル、収容人数は3万5000人で、地下2階の掘り込み式のフィールドを基点に地上6階建てまで観客エリアが広がります。屋根は2枚構造で、うち1枚が可動するリトラクタブル・ルーフを採用しています。天然芝の生育を促すため、開閉時間も考慮されています。また、新球場は、周辺環境との調和を第一に考え、建物中層部にテラスや屋上庭園を造るなど、地域に溶け込むデザインになっています。投資額は新球場で総額600億円を予定しています。

新球場のコンセプト

『“北海道のシンボル”となる空間を創造する』
食とスポーツを有機的に融合させることで健康を育み、道民・市民・ファンの皆様が愛着と誇りを持てる施設を目指します。

新球場が提供する社会的価値

・ボールパークと一体となった社会的価値
北海道のシンボルとなる空間を創造し、(1)ボールパークエリア及び周辺の魅力を高め、(2)道内外の旅行者を集客し、(3)そこから道内全域への旅行を促すことを目指します。それにより、ボールパークから北海道の魅力を発信しブランド価値向上に寄与し、ハード面においてツーリストハブとして機能します。

・地域の危機対応としての社会的価値
防災備品を備蓄し、災害時にはフィールド・コンコースを開放し避難スペースとして機能します。また35,000人が3日間使用可能な水(上水・排水)を確保していく予定です。

特徴的なガラス壁面が織り成す圧倒的な開放感の実現

※ニュースリリース掲載時点の情報となります。今後、変更となる場合もありますのでご了承ください。