中期経営計画

ニッポンハムグループは、2021年4月1日から2024年3月31日(第77期~第79期)の3年間を『中期経営計画2023』とし、事業計画を策定しました。

Vision2030とマテリアリティの位置付け

ニッポンハムグループ「Vision2030」には、これまでの提供価値である「安全・安心」「おいしさ」に加え、常識にとらわれない「自由」な発想で「たんぱく質」の可能性を広げることで、社会環境や人々のライフスタイルの変化に対応する多様な食シーンを創出し、毎日の幸せな食生活を支え続けたいという当社グループの想いを込めています。また、ニッポンハムグループ「Vision2030」の実現に向けて取り組むべき重要な社会課題を、ニッポンハムグループ「5つのマテリアリティ」として特定し、合わせて中長期環境目標を更新しました。事業戦略とマテリアリティの実践を通したサステナビリティ戦略を両輪で進めることで、事業を通した社会課題の解決に努め、持続可能な社会の形成に寄与してまいります。

中期経営計画2023

「2030年におけるありたい姿」の実現に向け、2024年3月期および、2027年3月期をマイルストーンと位置付け、6ヵ年を見据えた施策を検討するとともに、2024年3月期までの取組みとして、「中期経営計画2023」を策定しました。既存事業の強化と構造改革を進め、ROIC向上に取り組むとともに、社会課題へ適切に対応しながらリスクの低減と機会の拡大を図る事業モデルへのシフトを進めることおよび、これまでの歴史と既存事業の強みを活かした成長領域への伸長を図ることを目指し、合わせて、マテリアリティの取組みを各施策と融合することで、企業価値の向上に努めてまいります。
加えて、経営の基盤として引き続き「品質No.1経営」を推進し、商品の品質だけでなく経営、人財の品質をさらに高め、またコーポレートガバナンスを継続的に強化し、未来につなげるための企業変革を持続的に行ってまいります。

中期経営計画2023 経営方針

「Vision2030」実現に向けたマイルストーンとなる「中期経営計画2023」では、4つの経営方針と部門横断推進戦略を策定しました。

経営方針の概要

【1】:収益性を伴ったサステナブルな事業モデルへのシフト

  • ニッポンハムグループの調達力や販売力のさらなる強化、全体最適視点での製造収益構造の確立、マーケティング視点での事業拡大に取り組む

【2】:海外事業における成長モデルの構築

  • 有望領域として定める地域における加工品の販売や、対日向けの加工品・食肉の開発・供給体制の強化に取り組む

【3】:新たな商品・サービスによる、新しい価値の提供

  • 各事業本部で取り組む新たな価値提供に加え、D2C(Direct to Consumer)を活用した新規領域やスポーツ事業に積極的に取り組む

【4】:ビジョン実現に向けたコーポレート機能の強化

  • 各部室におけるミッション遂行に加え、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進、全社戦略の立案と推進機能の強化、人財マネジメントの強化などに取り組む

部門横断推進戦略の概要

(1):事業横断戦略

  • ニッポンハムグループの永続的な発展に向け、事業本部を越えてグループ一体となった総合力を発揮する全社共通戦略を企画・実行する

(2):新規事業

  • 将来の環境変化を見据えた新たな成長領域への取組みを加速し、具体的な事業化を目指すとともに、挑戦する風土の醸成にもつなげる

(3):北海道プロジェクト

  • グループの拠点が多数立地する北海道において、2023年の新球場の開業に向けて本業とのシナジーを創出するとともに、地域の発展に貢献する

(4):コーポレートコミュニケーション

  • コーポレートコミュニケーション機能を強化し、ステークホルダーとの戦略的コミュニケーションの展開によりレピュテーションの向上に取り組む

経営目標

この表はスクロールしてご覧いただけます。

  2024年3月期(計画) 2027年3月期(計画) 2030年3月期(計画)
売上高 12,200億円 13,200億円  
事業利益 610億円 790億円  
事業利益率 5.0% 6.0%  
ROE(親会社の所有者に帰属する当期利益) 8.0% 9.0%以上 10.0%以上
ROIC(NOPAT) 6.0% 7.0%以上 8.0%以上
  • ROE(株主資本当期純利益率)=当期純利益÷株主資本
  • ROIC(投下資本税引後営業利益率)=税引後営業利益÷投下資本(株主資本+有利子負債)

PDFをご覧になるためにはAdobe Readerが必要です。