牛ロース肉のおいしさを知ろう

牛の部位の中でも、きめが細かく食べやすいロース肉。部位の特徴やオススメメニューを紹介します。

焼くことでお肉本来の旨みを味わうロース肉

「ロース」の語源は「ロースト(焼く)」、つまり焼いて食べるとおいしさを感じられる部位です。一口に「ロース肉」といっても、実は「肩ロース」「リブロース」「サーロイン」という三つの部位に分けられます。

「リブロース」の「リブ」とは、ろっ骨やあばらという意味。サシが入っていて柔らかく、きめ細かい肉質で、スジが少なく脂の濃厚な旨みが感じられるため、ステーキに向いています。かたまり肉の場合はローストビーフにして、旨みを閉じ込めるのもいいでしょう。

「サーロイン」はやわらかく風味に優れ、お肉そのもののおいしさが味わえます。あまりにおいしいので「サー」(Sir=男性のナイト)をロインの前につけたという説もあります。最もオススメしたいのはステーキ。厚切りにして、肉汁を逃さないように焼いてみましょう。

豆知識

牛はまず大きく4つに分ける

一頭の牛を枝肉(内臓を取り除いて、背骨から二つに分けた状態)にして、「肩」「ロイン」「バラ」「モモ」という4つにわけます。「ロイン」には「ロース」と「ヒレ」があり、「ロース」の中で「リブロース」と「サーロイン」に分けられます。ちなみに「肩ロース」は「肩」の部位に入ります。

首も背中も含めて肩ロース

「肩ロース」は、肩から背中にかけての頭に近い部分。比較的動かす部位なので、ほどよい食感と濃厚な味が特徴です。すき焼きやしゃぶしゃぶのような、薄切りにして食べるメニューがオススメです。

肩ロースまわりの部位として、「ザブトン」や「ネック」等があります。最近では、スーパーなどでも部位の表示をして売られているケースも増えてきました。「ザブトン」は肩ロースのあばら側へ続く部位で、一頭から数kgしかとれない部位です。一番の霜降りで、柔らかいお肉です。「ネック」は肩ロースよりも前についている首の部分。脂肪分が少なくかためですが、お肉の味は濃厚で、カレーやシチューなど、煮込み料理に向いています。

おすすめレシピ

カラフル野菜のしゃぶしゃぶサラダ

お肉と野菜をたっぷりのご馳走サラダ。わさびとポン酢でいただく、さわやかな夏向けメニューです。