お肉は新鮮なうちに調理して食べるのが最もおいしいのですが、ちょっと多めに買ったときや料理をして余ったとき、上手に保存しておけば別の日にも食べることができます。安全においしく食べるための保存と解凍のコツをご紹介します。
お肉は極力当日に調理して食べて頂きたいのですが、どうしても食べきれない場合は、2-3日の短期間なら冷蔵庫に、それ以上の長期間なら冷凍庫に保存します。
【POINT】
しっかり密封し空気に触れさせない
保存する際は、トレーから出して一枚(一切れ)ずつラップにくるみ、ジッパー付の保存袋に入れて空気を抜いて密封します。一回で使い切る量ごとに小分けして保存するのがおすすめです。
空気に触れないようにすることで腐敗を防止するとともに、他の食品に臭いが移るのを防ぐ効果もあります。
【POINT】
冷蔵・冷凍庫内は低温が保てるように整理する
庫内は冷気が循環して低温が保てるよう、7割くらいの収容量にしてものを詰め込みすぎないようにします。
【POINT】
急速冷凍で素早く肉の熱を奪う
肉の熱を素早く奪うことで、肉の状態を保つようにすることが大切。
肉は平らにし、ひき肉は薄く伸ばすなどして表面積を大きくして密封し、アルミトレーに乗せて急速冷凍します。
必ず食べる分だけを解凍し、解凍したものは使い切るようにして再冷凍は避けます。解凍時には水分が出るので、ペーパータオルなどで拭き取ります。
【POINT】
冷蔵庫に移し時間をかけて解凍する
料理をする半日くらい前に冷蔵庫に移し、じっくりと時間をかけて解凍すると細菌の繁殖が抑えられます。そのため常温解凍は勧められません。電子レンジは、肉の端の方だけ熱が通り解凍ムラができることがあるので注意しましょう。
完全に解凍してしまうと肉の旨みが逃げてしまうことがあるので、半解凍くらいで調理すると良いでしょう。
【POINT】
解凍した肉を調理するときは、中心部までしっかり火を通す
調理するときは、肉の中心温度が75℃以上になるように火を通します。揚げるときは180℃以上でしっかり揚げます。
肉に竹串などをさしてみて、竹串全体が熱くなっていれば中まで火が通っている目安になります。