豚モモ肉のおいしさを知ろう

豚肉の部位の中では、比較的あっさりした味わいのモモ肉。どんな料理にもオールマイティに使える、便利な部位です。

脂肪が少なく淡泊なモモ肉

一口に「モモ肉」と言っても、厳密には「うちモモ」「しんたま」「外モモ」に分けられます。うちモモは、きめが細かくて脂肪が少ない部位です。しんたまもモモの一部ですが、うちモモよりは脂身があります。外モモはお尻に近い部分で、うちモモより歯ごたえがあります。

モモ肉は味が淡泊なので調味しやすいのが利点です。ブロックやうす切り、ひき肉とさまざまな形で使われ、煮込みから炒め物、焼き物まで幅広く親しまれています。

豆知識

豚足について

豚足は沖縄料理として食されることが多い部位ですが、最近ではいろいろな地域で食べられるようになっています。主にコラーゲン部分を食べる豚足は、煮たり、ゆでたりして食べるのはもちろん、スープなどの出汁にも使われています。

ボンレスハムは豚のモモ肉で作られる

日本では、ハムというとロース肉を使った「ロースハム」の方が親しまれているようですが、ハムの本場・欧米では、ハムといえばモモ肉で作ったものを指します。ハムは、養豚が盛んだった地域で厳しい冬を乗り切るために編み出された、代表的な保存方法だったのです。このように、伝統的に作られていた“ハム”は、豚のモモ肉を使った“骨付きハム”のことを指していました。だから、「ボンレスハム」の「ボンレス」とは、「ボーンレス(boneless=骨がない)」、骨を抜いたハムという意味なのです。

ちなみに「ロースハム」は、大正時代にドイツ人マイスターが製法を生み出し、その後日本各地に広まったとされていて、日本独自のハムといえます。欧米では、「ロースハム」に該当する呼び名はないようです。

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