現在、鶏肉として私たちが食すものは、いくつかの品種を元に品種改良を進めた鶏で「ブロイラー」と呼ばれています。以下、代表的な品種について紹介します。
白色コーニッシュ
羽色が白で、胸の肉付きが良く成長が早いのが特徴。ブロイラー用の雄としてアメリカで改良されました。
白色プリマスロック
羽色が白で、比較的成長が早い品種です。卵肉兼用種ですが、主に肉用として飼育されています。
ロードアイランドレッド
羽色が茶色で、アメリカのロードアイランド州原産の卵肉兼用種。シャモや比内鶏と交配させ、高級な食肉用の鶏にもなります。
ニューハンプシャー
羽色は赤栗色。アメリカのニューハンプシャー州で改良された卵肉兼用種です。
写真提供:(独)家畜改良センター兵庫牧場
地鶏と銘柄鶏
地鶏とは、日本在来種の鶏のこと。希少性が高く、現在では日本在来種の血統が50%以上あるものを「地鶏」と呼んでいます。飼育期間が75日以上、28日令以降は平(ひら)飼い(鶏が地面を自由に動いて運動できる飼育方法)で、1㎡あたり10羽以下で飼育することが義務づけられています。
それに対し銘柄鶏とは、飼料、飼育環境、出荷日数などを工夫して飼育されたことにより、一般的なブロイラーよりも味や風味など改良した鶏のことです。