サプライチェーンマネジメント
ニッポンハムグループは、原材料、包装資材、梱包資材、家畜、飼料などを調達する際に、品質、性能、価格、納入条件に加え、サプライチェーンにおける人権、労働、環境、腐敗防止といった要素を重視した調達活動を推進しています。「ニッポンハムグループサステナブル調達方針」、「ニッポンハムグループサステナブル調達ガイドライン」、および「SAQ(Self-Assessment Questionnaire)」を共有し、サステナブル調達に関するニッポンハムグループの取り組みについてご理解とご協力を要請しています。

サステナブル調達方針およびガイドライン
環境リスクや人権リスクを低減し、持続可能なサプライチェーンを実現・維持するために、「環境や社会に配慮した責任ある調達の取り組みの推進」を掲げ、サステナブル調達方針を制定しています。
方針は、「世界人権宣言」、「国際人権規約」、「国連ビジネスと人権に関する指導原則」、「腐敗の防止に関する国連条約」、「労働における基本的原則及び権利に関するILO宣言」、「OECD多国籍企業行動指針」、「ISO14001」、および「ISO20400」などを参考にしています。
サステナブル調達方針
ニッポンハムグループサステナブル調達方針
ニッポンハムグループは、調達活動において、お取引先と信頼関係を構築し、共存・共栄を基本に、連携して持続可能な取り組みを進めていきます。
法令・社会規範の遵守と体制の構築
私たちは、法令・社会規範を遵守し、その体制を構築します。商品・サービスの品質・安全性の確保
私たちは、「ニッポンハムグループ品質方針」に則り、商品の安全性と品質の向上に努めます。公正・公平な取引
私たちは、品質・サービス・実績・価格・信頼性などを総合的に判断します。また、公正かつ公平な参入機会を設けます。人権の尊重
私たちは、「ニッポンハムグループ人権方針」に則り、人権に関する国際規範を重視し、尊重します。健康経営の推進と労働における安全衛生
私たちは、従業員の健康維持・増進活動を支援するとともに、活力ある職場環境づくりを推進します。地球環境への配慮
私たちは、「ニッポンハムグループ環境方針」に則り、持続可能な社会の実現に向けて、サプライチェーンにおける環境負荷低減に努めます。
2017年4月1日 制定
2022年10月1日 改定
2024年9月13日 改定
- 本方針は、日本ハム(株)取締役会の承認のもと制定しています。
サステナブル調達ガイドライン
ニッポンハムグループサステナブル調達方針に基づき、サプライヤーの皆様にも取り組みを求める具体的事項を定めた「サステナブル調達ガイドライン」を制定しています。
推進体制
サステナブル調達に関わる方針や政策の策定、取り組みについては、サステナビリティ委員会で討議され、経営会議で審議の上、決定機関である取締役会に諮っています。
また、日本ハム(株)サステナビリティ部が事務局となり、事業本部の担当者と定期的に情報交換を行い、グループ全体として環境や社会に配慮した責任ある調達の取り組みを推進しています。
サプライヤーへの要請
新規サプライヤーに対する取り組み
新規で取引を開始する際には、「ニッポンハムグループサステナブル調達方針」、「ニッポンハムグループサステナブル調達ガイドライン」、「SAQ(Self-Assessment Questionnaire)」を共有し、サステナブル調達に関する当社の取り組みについてご理解とご協力を要請しています。SAQでは、「ニッポンハムグループサステナブル調達ガイドライン」で規定している法令・社会規範の遵守と体制の構築、商品・サービスの品質・安全性の確保、公正・公平な取引、人権の尊重、健康経営の推進と労働における安全衛生、地球環境への配慮(気候変動、水、廃棄物、生物多様性など)の6項目について取り組み状況を確認しています。
既存サプライヤーに対する取り組み
SAQによる調査
既存取引先に対しては、2年に一度SAQを用いて「ニッポンハムグループサステナブル調達ガイドライン」の遵守状況を確認しています。サプライヤーからのSAQ回答において、未回答項目や不明瞭な項目がある場合は、確認を実施し、その内容のリスクを分析します。その結果に重大なリスクが発見された場合には、改善の要請や対話を通じたエンゲージメントを行います。
2024年度のSAQ実施結果
2024年度に実施したSAQの回答では、ヒアリング対象になる重大なリスクは確認されていません。しかし、法令・社会規範の遵守と体制の構築、商品・サービスの品質・安全性の確保、人権の尊重に関する取り組みは共通して進んでいるものの、地球環境への配慮に関しては軽微の課題があることが確認されています。
そのため、軽微な課題を抱えるサプライヤーには、適宜改善に向けたフィードバックを行っています。
また、回答全体の平均値および平均値を下回る項目について改善へのアドバイスをまとめたフィードバックレポートを作成し、SAQの回答をいただいたすべてのサプライヤーに送付しています。
持続可能な原材料調達
森林や自然生態系への影響、人権、アニマルウェルフェアなどに配慮した原材料を調達することで、持続可能な原材料調達を推進しています。
パーム油の調達
パーム油はアブラヤシの果実から搾油された植物油で、私たちの身の回りの食材や日用品など、さまざまな製品に使用されています。
その汎用性の高さから多くの需要と生産が見込まれる一方で、農園開発に伴う熱帯雨林での環境破壊や、児童労働、強制労働といった人権問題が発生しています。
日本ハム(株)は、2020年8月、RSPO※に加盟し、 2030年までにグループ内で商品の調理等に使用するパーム油を持続可能なパーム油へ100%切り替えることを目標に掲げました。2024年度にはブック&クレームにて701tを購買しました。(2024年度のパーム油使用量のうち、26.4%)
引き続き、グループ各社の仕入れ部門で連携しながら、パーム油を取り巻く環境問題や人権問題の解決に貢献していきます。
- RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil:持続可能なパーム油が標準となるよう、その生産、流通などの促進や認証スキームの構築・運用を行う国際的非営利組織
畜肉の調達
ニッポンハムグループは、生命の恵みをいただき、おいしさの感動と健康の喜びを世界の人々と分かち合うために、事業活動を行っています。
大切な家畜の健康や地球環境に及ぼす影響に配慮することについて、取引先にもご理解とご協力を求めながら調達を行っています。
紙の調達
国際連合食糧農業機関(FAO)の「世界森林資源評価2020」によると、世界の森林面積は2010年から2020年の間に年平均470万haが減少しており、気候変動、大気汚染、生態系の破壊といった問題が発生しています。
ニッポンハムグループでは、これらの問題の解決のため、一部の商品で使用する包装資材および梱包資材にFSC※認証紙を使用しています。
- FSC(Forest Stewardship Council®:森林管理協議会)は責任ある森林管理(過伐採されていない、従業員が違法労働を強いられていないなど)を世界に普及させることを目的に設立された国際的な非営利団体
「彩りキッチン®」シリーズ

ラベル・ステッカーに使用
高たんぱくヨーグルト
「スキル」シリーズ

容器に使用
ロルフ「チーズドルチェ」シリーズ

中の台紙に使用
「美ノ国」シリーズ

「美ノ国」ギフトの化粧箱に使用