気候変動

CO2排出量削減の取り組み

ニッポンハムグループは2030年度の化石燃料由来CO2排出量を国内は2013年度比46%以上削減、海外は2021年度比24%以上削減の目標を掲げ、CO2削減に取り組んでいます。
その達成に向けて太陽光発電設備の設置、重油からガスへの燃料転換、動植物性の廃油や家畜排せつ物などのバイオマス資源の利用、エネルギー効率の高い機器の導入などを通して事業活動に伴い排出するCO2の削減に努めています。

太陽光発電設備の設置

当社グループは事業所の敷地内や屋根を利用して太陽光パネルの設置を進めています。
2022年12月現在18カ所の太陽光発電設備が稼働しており、2027年度までに太陽光パネルを事業所外に設置するオフサイト型も含めて12カ所の設置を計画しています。
加えて、他の事業所や新たに建築する事業所への設置も検討しています。

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項目 推定発電能力
(MWh/年)
CO2削減量
(t‐CO2/年)
稼働中(18カ所) 4,650 1,720
設置予定(12カ所) 7,460 2,760
  • 2022年12月現在

日本ピュアフード(株)伊勢崎プラント

日本ハムファクトリー(株)静岡工場

燃料に関する施策

重油からLNGやLPGへ燃料転換の実施

当社グループの4工場でボイラーの燃料について、重油からCO2排出量の少ないLNG(液化天然ガス)、LPG(液化石油ガス)への転換を行いました。加えて2工場での燃料転換を計画しています。
近年設置した5工場については重油は使用せず、電気とガスをエネルギー源としてCO2排出量の少ない工場にしています。

動植物性油脂のボイラー燃料利用

ボイラーの燃料については主に重油やガスが使われていますが、当社グループの6工場で食品製造の過程で排出される動植物性の油脂を燃料とする廃油ボイラーを導入し、CO2排出量を削減しています。
廃油ボイラーについては既設の工場に加えて複数の工場で設置を検討しています。

家畜の排せつ物の燃料利用

農場から出る鶏ふんの一部は燃料として鶏ふんボイラーで燃やし、鶏舎の暖房に使用する温水の熱源(灯油やガス)の補助として活用しています。

バイオガスプラント

豪州において牛の処理・加工を行うオーキービーフエキスポートは、2015年4月よりバイオガスプラントを設置しています。
バイオガスプラントでは工場の排水から取り出したメタンガスをエネルギーとして、工場内のボイラー燃料や処理工程などで使用しています。
この取り組みにより天然ガスの使用量削減とCO2排出量の削減に努めています。

省エネルギーの取り組み

冷凍機の更新

加工食品の製造を行う日本ハム食品(株)関東プラントでは冷凍機を入れ替えることで電気使用量の削減を進めています。
そのほか、省エネ機器の導入や稼働時間の見直しなどによる電気使用の効率化を図っています。

高効率ボイラーへの更新

食肉加工品の製造を行う日本ピュアフード(株)西宮プラントでは高効率ボイラーへの入れ替えを行うとともにタンクの配管の改造などにより、利用されていなかった熱を利用してボイラーの給水温度を上げ、燃料の使用量を削減しています。

高効率ボイラーの導入

鶏の生産・処理・加工を行う日本ホワイトファーム(株)では鶏舎の暖房のためボイラーを使用しています。高効率ボイラーやガスボイラーを試験的に導入しCO2排出量の削減対策を検討しています。

コジェネレーションシステムの利用

当社グループでは5工場でコジェネレーションシステムを利用しています。
コジェネレーションシステムとはガスで発電を行い、発電の際に発生する熱を利用して蒸気や温水を作ることでエネルギーを効率よく使用する設備です。

廃熱回収コンプレッサーの導入

当社グループの複数の工場に廃熱回収コンプレッサーを導入しました。
空気を圧縮する際に発生する熱は今まで捨てられていましたが、この熱を利用して温水を作りボイラーに給水することで、ボイラーの燃料使用量の削減につながります。

工場の排水処理施設へのターボブロワーの導入

当社グループの複数の工場の排水処理施設に以前のブロワーに比べ、エネルギー効率が高く省エネルギーにつなるターボブロワーを導入しました。

ヒートポンプの導入

日本ホワイトファーム(株)知床事業所の一部の鶏舎の暖房用にヒートポンプを導入しました。
ヒートポンプとは少ないエネルギーで空気中の熱を集めて利用する技術です。これまでの温水ボイラーと比較して年間を通してエネルギー使用量やCO2排出量の削減になるか、1台設備を導入して検証を行っています。

LED照明への更新

当社グループでは、グループの国内事業所の自社物件を対象に、照明を原則としてLEDへ順次切り替えることを目標にしています。
2022年3月末現在、対象の照明のうち約90%の切り替えが完了しました。

エアー漏れ箇所の特定

超音波を利用して圧縮空気の漏れている個所を表示するエアー漏れ検知機を使用して、工場のエアー漏れの補修を進めています。
エアー漏れを無くすことで圧縮空気を作るために余分に消費されているエネルギーの削減につながります。

車両燃料の取り組み

ハイブリッドトラック、電気自動車の導入

2022年2月、外食産業向けに食肉などの販売を担うNHジャパンフード(株)は、CO2排出量削減に向けた取り組みの一環としてハイブリッドトラックを導入しました。
また、ハム・ソーセージ、加工食品の販売を担う日本ハムマーケティング(株)では、営業車両へ電気自動車を導入しています。加えて、日本ホワイトファーム(株)宮崎事業所にも電気自動車を導入しています。
今後はCO2排出量の削減効果を検証して、導入の拡大を検討していきます。

輸送の効率化

ハム・ソーセージ、加工商品の物流を担う日本デイリーネット(株)では、積載効率や輸送ルートの見直しを行い、当社グループ内の製造工場と各センターの輸送効率の向上に取り組んでいます。

その他の取り組み

インターナルカーボンプライシング(ICP)の考え方の導入

当社グループはCO2排出量削減をさらに進めるために、2023年度よりインターナルカーボンプライシング(ICP)の考え方を導入することを決定しました。
社内炭素価格として5,500円/t-CO2を設定し、CO2排出量の増減を伴う設備投資の際にCO2排出価格を算出して参考情報とすることで、設備投資にCO2削減の視点を盛り込んでいきます。
ICPの導入により社員一人ひとりの意識改革を推進し、省エネルギーの取り組みを加速していきます。