企業理念の実現、また「CSRの5つの重要課題」の解決にあたっては、ニッポンハムグループが積極的に取り組みを推進するのみならず、サプライチェーンの皆様と共に取り組むことが、持続可能な社会の実現に向けて、より効果的であると考えています。
ニッポンハムグループのサプライチェーンにおけるCSRの考え方を、より具体的にお示しするため、2017年4月、「ニッポンハムグループCSR調達方針」と具体的な指針を示した「ニッポンハムグループ CSR調達ガイドライン」を制定しました。
ニッポンハムグループCSR調達方針
ニッポンハムグループは、調達活動において、お取引先と信頼関係を構築し、共存・共栄を基本に、連携してCSR(企業の社会的責任)への取り組みを進めていきます。
本ガイドラインの運用にあたって
今日、企業が社会及びステークホルダーに対する責任(CSR)を果たすことが期待されています。私たちは、その根本を、ニッポンハムグループを構成する一人ひとりの日々の行動にあると考えています。「ニッポンハムグループグローバル行動基準」は、そのあり方を示した基本となるものです。
本ガイドラインは、私たちが日頃実践する 「ニッポンハムグループグローバル行動基準」 より調達に関連する内容を基に定めたものであり、ニッポンハムグループが商品・サービスを調達するにあたっての考え方を示したものです。
ニッポンハムグループは、「持続可能な社会」の実現に向けて取り組みを進めております。本ガイドラインを含め、ニッポンハムグループの取り組みにおきまして、お取引先の皆様にご理解いただき、ご協力をお願いいたします。
1.法令・社会規範の遵守と態勢の構築
国と地域の法令・社会規範を遵守します。加えて、遵守のための態勢を構築します。
■法令の遵守と文化・慣習の尊重
■知的財産権の尊重
■政治、行政との健全な関係
■反社会的勢力に対する対応
■情報の管理及び開示
■社会貢献活動
2.商品・サービスの品質・安全性の確保
「ニッポンハムグループ品質方針」に則り、商品の安全性と品質の向上に努めます。
■原材料・資材・商品の安全性の確保
■適正な表示・情報開示
■商品の事故及び発生の恐れへの対応
3.公正・公平な取引
商品・サービス・実績・価格・信頼性などを総合的に判断します。また、公正かつ公平な参入機会を設けます。
■お取引先の選定
■不適切な利益提供の禁止
■お取引先に対する優越的地位の濫用の禁止
■公正かつ自由な競争の確保
4.人権の尊重
国際的な人権に関する基準や考え方を重視し尊重します。
■公正な雇用・処遇
■強制労働・児童労働の禁止
■団結権・結社の自由の尊重
5.労働における安全衛生
従業員が安心して働くことができる安全な環境を整備します。
■健全な職場環境の確保
■従業員への教育訓練
■過重労働の防止
6.地球環境への配慮
「ニッポンハムグループ環境方針」に則り、持続可能な社会の実現に向けて、サプライチェーン上の関係者とともに環境負荷低減に努めます。
■環境に配慮した商品・サービスの開発と調達の推進
■省エネ・省資源・環境負荷低減
■地域社会の環境保全
■生物多様性の保全
以上
サステナビリティ部が事務局となり、タスクチームを立ち上げ、各事業本部の調達担当者と連携して取り組みを進めていきます。重要な事項に関しては、サステナビリティ委員会において検討しています。
持続可能なサプライチェーンの構築に向けた取り組みを推進するためにThe Consumer Goods Forum(CGF)へ参画しています。
2019年度はCSR調達を更に推進するために、社会的サステナビリティおよびパーム油のワーキンググループへ参画しました。
今後も継続的に、CSR調達方針・ガイドラインについて、サプライヤーの皆様に説明を行います。また、セルフチェックを実施するなど、サプライチェーンの透明性を高めていきます。