水資源

排水の管理

排水処理

事業活動により発生する排水は事業所内の排水処理施設で排水基準を満たす水質まで浄化してから河川などに放流します。
排水処理は主に活性汚泥法※で処理されています。事業所の規模、農場の家畜の種類、工場の製造品種の違いなどにより排水の汚れ具合は異なります。そのため活性汚泥法を中心にその他の処理方法を組み合わせ、事業所ごとに最適な方法で排水の浄化を行っています。

  • 活性汚泥法:有機物を分解し増殖を続ける微生物の集まりである「活性汚泥」を利用して、排水の汚れ成分である有機物を好気的環境で微生物に食べさせることで、排水を浄化する方法
活性汚泥法による排水処理

南日本ハム(株)での排水処理能力の向上

南日本ハム(株)では、マイクロナノバブル発生装置を設置し、排水処理能力の向上を図っています。
マイクロナノバブルとは水などの液体中で発生している直径0.1mm(100µm)より小さな気泡のことです。マイクロナノバブル発生装置を原水調整槽内に配置して微細な空気を効率よく送ることで溶存酸素濃度が高まり、微生物の働きがよくなることによって、排水の処理能力が上がります。硫化水素濃度では、導入前年平均5.3ppmから、年平均2.4ppmに改善され、臭気が低減されました。
南日本ハム(株)では牛や豚の処理・加工を行っており、その際に出る血液を含む排水もマイクロナノバルブ発生装置によりこれまで以上に高いレベルで浄化できるようになりました。