トップメッセージ

たんぱく質の価値を共に創る企業へ

ニッポンハムグループは企業理念である「食べる喜び」をお届けし続けるため、2030年のありたい姿として定めたVision2030“たんぱく質を、もっと自由に。“の実現に向け、さまざまな挑戦に取り組んでいます。

近年、世界は急速な変化の波にさらされており、食を取り巻く環境も多くの課題に直面しています。世界的な人口増加、気候変動、地政学的リスク、さらには食生活の変化など、これらの要因が複雑に絡み合い、私たちの食卓やビジネスに影響を及ぼしています。このような環境下で、持続的な企業価値の向上を図るため、「たんぱく質の価値を共に創る企業へ」をテーマに、様々な課題解決に努めてまいります。

ニッポンハムグループは、ハム・ソーセージや加工食品の製造販売業に加えて、畜産業も営む、食品業界では稀有な企業です。このような企業特性を活かし、地球環境や社会課題の解決に貢献することはもちろんのこと、バリューチェーンを通じて日本の畜産業界の持続可能な発展に寄与するという使命を担っています。こうした使命を果たすべく、私たちは、家畜由来の温室効果ガスの排出量削減やアニマルウェルフェアの推進、畜産農家の負荷軽減を図るスマート養豚システム「PIG LABO®(ピックラボ)」の 開発・普及に継続して取り組んでいます。

加工事業においては、シャウエッセン®の断髪式に始まり、商品包装に使用するプラスチックの継続的な削減、健康に配慮した商品開発などの取り組みも進めています。これにより、環境負荷の軽減だけでなく、お客様の健やかで豊かなくらしへの貢献を目指します。

これらの取り組みを支えるのは「人」であり、従業員はニッポンハムグループ事業の重要な経営基盤の一つです。多様性を認め合い、常に変革を求め、挑戦を重ねる企業風土を築くことで、従業員が働きがいを感じ、活き活きと活躍できる場を構築してまいります。

また、新たな価値を創出していくためには、我々だけでなく、さまざまなパートナーとの共創が不可欠です。今後も、ステークホルダーの皆様との対話を重ね、ニッポンハムグループらしさを追求しながらサステナビリティの取組みを強化し、持続的な企業価値の向上と事業の発展に努めていきます。

代表取締役社長
井川 伸久

持続可能な社会の実現に向けたサステナビリティに関する取り組みをまとめた「サステナビリティレポート」はこちらからご覧いただけます。