2020年より発足した全事業本部、コーポレート部門の13の部署の代表者からなるES(環境・社会)部会において、同年5月から、マテリアリティの特定に対しての検討を行いました。
ES部会で検討した結果は、サステナビリティ委員会で報告され、全取締役の間で検討を繰り返し、2021年2月、ニッポンハムグループ Vision2030や中期経営計画2023と連動させて特定しました。
同時に、施策・指標についても内容を検討しました。
重要課題の特定にあたっては、国際的な動向やイニシアチブ等の社会からの要請、ニッポンハムグループを取り巻く事業環境を踏まえつつ、ステークホルダーの視点と自社視点の両面から評価・検討を行いました。
社会課題の把握・整理・抽出
GRI、ISO26000、SASB、SDGsを参考にして、評価対象となる社会課題項目を抽出
・社会課題項目(233項目)→一次スクリーニング(71項目)→二次スクリーニング(36項目)
重要性の評価 ~アンケート、ヒアリングによるステークホルダーの意見集約~
アンケート対象 | |
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お客様 |
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株主・投資家 |
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有識者 |
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NGO |
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グループ内 |
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ヒアリング対象 | |
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社外 |
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グループ内 |
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さまざまな立場の有識者の方にニッポンハムグループの「マテリアリティ」についてご意見を伺いました。
経営者の視点
一般社団法人グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン代表理事
有馬利男氏
ESG投資家の視点
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
吉高まり氏
グローバルの視点
大学院大学至善館教授、NPO法人NELIS代表理事
ピーター・D・ピーダーセン氏
ジェンダー平等/グローバルの視点
NPO 法⼈ Gender Action Platform理事
内閣府男女共同参画会議専門委員
大崎麻子氏
スポーツコミュニティの視点
ニッポンハムグループのスポーツ事業である北海道日本ハムファイターズで、スポーツコミュニティオフィサーに就任し、自らサステナビリティ活動を推進される稲葉氏にニッポンハムグループのマテリアリティについて伺いました。
北海道日本ハムファイターズ スポーツ・コミュニティ・オフィサー
稲葉篤紀氏
<食物アレルギーの取り組みについて>
食物アレルギーについては非常に大きな社会課題だと認識しています。ニッポンハムグループの長年の研究や、商品開発力を活かして社会に貢献することを期待しています。
<食育活動について>
現役時代、食事メニューについてニッポンハムグループの栄養士さんから、直接アドバイスをいただき、非常に参考になった経験があります。子ども達も、その食べ物が、身体にどのような効果があるのかわかると食に対しての興味が湧くのではないかと思います。食育活動の重要性を感じています。
<従業員について>
話を聞くということが優秀な人財を育てるための基本だと考えています。私は普段、選手が何を考えているのか理解できるよう、タイミングを考えたり、相手をしっかりと見て話すことを心がけています。また、目標を伝え何が求められているのか理解してもらうことも大切ですね。
<地域共創について>
私たち球団もスポーツ事業を通して地域社会の発展に取り組んでいます。今後は、2023年開業予定のBALLPARKを通じて、さらに地域との共創共栄に取り組んでいきたいと考えています。
妥当性評価 ~ステークホルダー・ダイアログの実施~
テーマ「マテリアリティ(重要課題)の妥当性評価」 | |
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日時 | 2020年11月16日(月) |
場所 | 日本ハム(株)東京支社 |
有識者の皆様 | 有馬 利男氏(一般社団法人グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン代表理事) 吉高 まり氏(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社) |
参加者 | 代表取締役社長 畑 佳秀 取締役常務執行役員 宮階 定憲 社外取締役 河野 康子 |
ファシリテーター | 株式会社クレアン 薗田 綾子氏 |
マテリアリティの特定と指標の設定
ニッポンハムグループと、外部のステークホルダーが非常に重要としている項目から、マテリアリティ項目のマッピングを実施しました。そして、社会視点での検証のためステークホルダー・ダイアログを実施するとともに、自社視点である経営層による検討を重ね、下記のとおり「5つのマテリアリティ(重要課題)」を特定しました。